« 美術館に乾杯! 畠山記念館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 畠山記念館 その三 »

2020.10.09

美術館に乾杯! 畠山記念館 その二

Img_20201009222301
   光悦・宗達の‘四季草花下絵和歌巻’(重文 江戸・17世紀)

Img_0002_20201009222301
    本阿弥光悦の‘赤楽茶碗 銘 雪峯’(重文 江戸・17世紀)

Img_0003_20201009222301
    尾形光琳の‘躑躅図’(重文 江戸・18世紀)

Img_0005_20201009222301
   酒井抱一の‘賤が屋の夕顔図’(江戸・19世紀)

Img_0004_20201009222301
        鈴木其一の‘向日葵図’(江戸・19世紀)

畠山へ行く楽しみのひとつが琳派との出会い。ここの琳派コレクションもい
ろいろ揃っており、しかも質が高いので琳派の装飾性と豊かなデザイン感覚
を存分に堪能できる。王朝の和歌の世界と琳派の華麗な装飾美が融合した
新しい日本美を生み出したのが本阿弥光悦(1558~1637)と俵屋
宗達のコラボ。この和歌と絵の組み合わせはいくつかのヴァリエーションが
あるが、‘四季草花下絵和歌巻’は太い竹の幹からはじまり梅、躑躅、蔦が金銀
泥のたらしこみ技法で描かれている。

光悦茶碗は黒楽でも赤楽でもつくられたものは全部みたいという思いに駆ら
れる。それほど光悦のやきものには魅力がある。‘赤楽茶碗 銘 雪峯’は茶碗
の半面と高台のところにできた大きな火割れが強いインパクトをもっており、
その金粉漆でなされた繕いが目に焼きつく。この火割れによる力強さが茶人
の心をぐっと惹きつけた。

尾形光琳(1658~1716)の‘躑躅図’はぱっとみると平板的な印象だが、
じっとみてると右からせり出す土の盛り上がりはこちらと向こう側を分割し
奥行きをつくっている。何気なくこういう配置になった感じだが、そこが
光琳の面を使った天性の造形感覚。そして、赤い躑躅の下に光琳特有の流水
が流れ動きがでている。この‘動’と安定感のある土のかたまりの‘静’の対比も
感心させられる趣向。

酒井抱一(1761~1828)にこんなおもしろい絵があったのかと仰天し
たのが、猫が藁ぶきの家の屋根にのぼりきょろきょろしている‘賤が屋の夕顔図'。
夕顔が猫に完全に食われている。この猫以上にサプライズなのが鈴木其一
(1796~1858)の‘向日葵図’、みた瞬間其一は日本のゴッホか、と思っ
た。2年くらい前、また、浮世絵のひまわりの絵をみた。描いたのはあの北斎、
この向日葵はアメリカのシンシナティ美が所蔵している。嬉しい里帰りに遭遇
した。

|

« 美術館に乾杯! 畠山記念館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 畠山記念館 その三 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! 畠山記念館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 畠山記念館 その三 »