« 美術館に乾杯! 畠山記念館 その四 | トップページ | 美術館に乾杯! 出光美術館 その一 »

2020.10.12

美術館に乾杯! 畠山記念館 その五

Img_20201012223001

Img_0001_20201012223001     国宝‘蝶螺鈿蒔絵手箱’(鎌倉時代・13世紀)

Img_0006_20201012223001     本阿弥光悦の‘扇面月兎図’(江戸時代・17世紀)

Img_0002_20201012223001     尾形光琳の‘紅葵花蒔絵硯箱’(江戸時代・18世紀)

Img_0005_20201012223001     尾形乾山の‘色絵絵替り土器皿’(江戸時代・18世紀)

Img_0003_20201012223001

Img_0004_20201012223101     雪村の‘竹林七賢図屏風’(重文 室町時代・16世紀)

畠山へでかけると毎回サプライズの作品に遭遇したという思い出がある。
国宝の‘蝶螺鈿蒔絵手箱’をみたときも蝶や牡丹の文様に使われた貝片がえも
いわれぬ美しさで薄ピンクや緑色に輝いていた。こういう螺鈿や蒔絵の
細工がされた手箱をいくつかみたが、感動の大きさではこれが一番。

琳派の大御所といった存在の本阿弥光悦(1558~1637)、ここに
は宗達の絵とコラボした和歌の書、そしてコレクターが競って手に入れ
ようとした光悦茶碗が2点、変わったところでは山に棲む鬼女の能面が
ある。光悦は書や工芸的なものを創作しただけでなく絵もしっかり描いて
いる。それが扇面に描かれた月と兎。右の金箔が月に見立てられ、左では
緑の地に浮き上がる白兎が月を見上げている。まわりには萩とススキが咲
き乱れているのでこれは中秋の名月の場面。非対称に分割された金色と緑
のコントラストが強いインパクトを放っている。

畠山は琳派コレクションの一大拠点のひとつだから、なんでもでてくる。
尾形光琳(1858~1716)は2点の絵のほかに‘紅葵花蒔絵硯箱’もあ
る。尾形乾山(1663~1742)の乾山焼もずらずらっと揃っている。
お気に入りは梅、菊、ススキなどを絵柄に使った‘色絵絵替り土器皿’。根津
にある同様の五枚組が目の前をかすめる。

ここの隠れた名画が室町時代末期に関東で活躍した画僧、雪村の‘竹林七賢
図’。隠れたという意味はこの屏風が回顧展に登場しないから。2度雪村展
に遭遇したが、いずれも出品されなかった。だから、竹林に集まって子ど
もと遊んだり仲間と談義している七賢者がみれたのは貴重な体験だった。

|

« 美術館に乾杯! 畠山記念館 その四 | トップページ | 美術館に乾杯! 出光美術館 その一 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! 畠山記念館 その四 | トップページ | 美術館に乾杯! 出光美術館 その一 »