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2020.10.15

美術館に乾杯! 出光美術館 その三

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  ‘佐竹本三十六歌仙絵 柿本人麻呂’(重文 鎌倉時代・13世紀)

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   岩佐又兵衛の‘三十六歌仙図 山辺赤人’(江戸時代・17世紀)

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           鈴木其一の‘三十六歌仙図’(1845年)

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          岩佐又兵衛の‘在原業平図’(江戸時代・17世紀)

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   俵屋宗達の‘伊勢物語図色紙 武蔵野’(江戸時代・17世紀)

昨年秋、京博で奇跡的ともいえる‘佐竹本三十六歌仙絵展’があった。これによ
り新たにお目にかかったのがぐっと増え30点が眼の中に入った。まだ7点
残っているが、佐竹本はこれで終わりになりそう。この特別展の前、歌仙
絵をまとめて見る機会があったのは東博と出光。これが鑑賞のベースになり
1点、2点と増えていった。だから、佐竹本というと出光には大変お世話に
なっている。

出光が所蔵しているのは‘歌聖’と称される柿本人麻呂とお坊さんの僧正遍照。
佐竹本を複数持っているのは東博、文化庁、出光(ともに2点)、サンリツ
服部美(3点)だけ。あとは個人と私立の美術館に分散している。コレクタ
ーが欲しがるこの歌仙絵が運よく2つもおさまっているのだから、流石出光
という感じ。

美術館には相性のいい作家がいる。出光の場合、絵描きでは長谷川等伯、
岩佐又兵衛(1578~1650)、田能村竹田、仙崖、勝川春章、小杉放菴、
陶芸家では板谷波山。又兵衛は熱心に三十六歌仙を描いており、全員そろった
ものや柿本人麻呂、山辺赤人らを座った姿でひとりずつ描いたものもある。
また、在原業平については立ち姿にし、伊勢物語の場面を絵画化している。
顔の下半分がぷくっとふくれる独特の人物表現が目に焼きつく。

江戸時代になって光琳、抱一らに習って全員が揃った‘三十六歌仙図’に挑戦した
のが鈴木其一(1796~1858)。表装の装飾も華やか、一度でいいから
1カ月くらい貸し出してもらえると有り難いのだが。宗達の‘伊勢物語図色紙
 武蔵野’はここにある琳派の自慢の一枚かもしれない。2008年に開かれ
た‘王朝の恋―描かれた伊勢物語’展では60点ある色紙のうち29点が集結
した。出光の企画力は本当にスゴイ。

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