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2020.10.16

美術館に乾杯! 出光美術館 その四

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     ‘江戸名所図会’(部分 江戸時代・17世紀前半)

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     ‘桜下弾弦図屏風’(江戸時代・17世紀前半)

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    菱川師宣の‘遊楽人物図貼付屏風’(江戸時代・17世紀)

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    勝川春章の‘美人鑑賞図’(1790~92年)

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       喜多川歌麿の‘更衣美人図’(重文 18世紀)

日本の風俗画をみていてもっとも楽しいのが洛中洛外図。その最高傑作であ
る狩野永徳の描いた‘上杉本’をみたくて山形の米沢市上杉博までクルマを走ら
せた。これも生涯の思い出となる美術館巡りのひとつ。いろいろな洛中洛
外図がインプットされるとき、出光が所蔵する‘江戸名所図屏風’にも遭遇した。
洛中洛外図に較べると画面のサイズは小さいので鑑賞のエネルギーの消費量は
少なくあまり疲れない。そのため集中力が増し細部にまでフォーカスされた
人々の遊興の場面や職人たちの仕事ぶりなどを興味深くみることができる。

例えば、歌舞伎と並んで人気の娯楽だった人形浄瑠璃(上の画像)だったり、
町屋の建築風景、吉原と遊女、湯屋と湯女、、文字の情報で江戸の社会状況
を知るより絵画をみるほうが情報が立体的になりいろいろとイメージが膨ら
む。もともと好きな歴史が絵画を通じてより深く理解できるようになった。

出光に通って大きな収穫だったのが‘桜下弾弦図屏風’に出会ったこと。顔の描
き方は岩佐又兵衛風の表現だが、ここに登場する女性たちはどこか愛嬌がある。
視線がすぐ向かうのが長煙管(キセル)をもち立っている女。まわりの桜や
藤の花のなかに溶け込んでいるところがじつにいい。

浮世絵の楽しみは版画だけでなく数が少ない肉筆画と対面しているときも心
が浮き浮きしてくる。出光は肉筆浮世絵のコレクションで知られている。
その全貌を知ったのは2006年に開かれた企画展。出光蔵のものだけでなく
東博などからもいい絵が揃い肉筆の魅力を堪能した。そのなかで長くみていた
のが、菱川師宣(?~1694)の‘遊楽人物図貼付屏風’、勝川春章(1726
~1792)の絶品‘美人鑑賞図’、喜多川歌麿(1753~1806)の‘更衣
美人図’。とくに群像美人画の‘美人鑑賞図’に魅了され続けている。

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