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2020.09.16

美術館に乾杯! 大倉集古館 その二

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    前田青邨の‘洞窟の頼朝’(重文 1929年)

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    宇田荻邨の‘淀の水車’(1926年)

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    橋本関雪の‘猿猴図’(1929年)

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    菱田春草の‘さつき’(1906年)

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    山口蓬春の‘木瓜’(1929年)

歴史好きで絵画にも関心があると歴史上の出来事や時代の覇者となった人
物についての知識が深まる。大観や春草のあと日本画壇の中核的存在として
新しい日本画を創作した安田靫彦、小林古径、前田青邨は歴史画の傑作をい
くつも描いている。安田靫彦の‘黄瀬川陣’を東近美が所蔵し、前田青邨
(1885~1977)の‘洞窟の頼朝’(ともに重文)は大倉集古館にある。
青邨のこの絵をはじめてみたとき強烈に印象づけられたのががっちりした
武将の姿で描かれた頼朝の大きな鼻。異様に大きい!

回顧展がなかなか開かれない画家については、テーマによる企画展があった
ときに作成された図録を使ってMyミニ画集を編集している。三重県松阪市
出身の宇田荻邨(1896~1980)もその一人。今、集まってきた作品
は11点。そのなかで最も魅了されているのは三の丸尚蔵館にある‘渓澗’と
ローマ開催日本美術展に出品された‘淀の水車’、涼し気な水車をみていると
気持ちが軽くなる。

手長猿や馬の絵を得意とした橋本関雪(1883~1945)は‘猿猴図’と
ペルシャ猫を描いた‘暖日’の2点が来場したイタリア人を驚かせたにちがい
ない。京都で一度訪問したことのある白沙村荘 橋本関雪記念館は達磨の
肖像画などの絵だけでなく国の名勝に指定されている庭園も楽しめる。

大倉集古館は橋本雅邦や菱田春草(1874~1911)も所蔵している。
春草の‘さつき’は6月のころ、深い森から飛び立つ一羽のほととぎすが描かれ
ている。森の木々と空には墨のグラデーションにより奥行き、空間的な広が
りが生まれている。山口蓬春(1893~1971)の‘木瓜’はローマ展の
出品作。静寂感があり品のいい花の絵だから西洋の人々に日本の静物画の
新鮮なイメージを植えつけられたかもしれない。

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