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2020.09.29

美術館に乾杯! 五島美術館 その一

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     国宝‘源氏物語絵巻 夕霧’(平安時代・12世紀前半)

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     国宝‘紫式部日記絵巻’(鎌倉時代・13世紀前半)

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  俵屋宗達の‘伊勢物語色紙 富士山図’(江戸時代・17世紀)

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  光悦・宗達の‘鹿下絵和歌巻断簡’(江戸時代・17世紀)

私立の美術館というのは熱海のMOA美や箱根の岡田美のように例外的に広
い展示室をもっているところがあるが、だいたいは展示室はこじんまりとし
ている。だから、部屋から部屋への移動に疲れるということはない。質の高い
絵画、やきものなどの工芸品を堪能しいい気分になってひきあげるという
のがいつもの鑑賞パターン。世田谷区の上野毛にある五島美は東急大井町線
を下車したあと美術館へ着くまでに目に入ってくる住宅の風景がとてもいい。

五島美のお宝中のお宝はなんといっても国宝に指定されている‘源氏物語絵巻’、
絵4面、詞書9面を所蔵している。今年は無理だが例年ゴールデンウイーク
頃に1週間くらい公開している。このところこの時期に出かけてないので、
鈴虫(一)、鈴虫(二)、夕霧、御法が全部披露されているかわからない。
2点くらい? もうひとつ、忘れられないのが秋の10月に展示される‘紫式部
日記絵巻’、この2つの絵巻が描かれた時期に100年の差があるので人物の
描き方の違いに注目してみるのも一興である。

根津には光琳の国宝‘燕子花図’がありMOA同様、琳派の殿堂的な美術館とし
てのイメージが定着しているが、五島、静嘉堂、畠山もしっかり琳派の名品
をコレクションしている。源氏物語絵巻と親和性があるのは俵屋宗達の‘伊勢
物語色紙 富士山図(業平東下り図)’。この宗達が描いた伊勢物語色紙は
2008年出光美であった伊勢物語展で29点集結したが、そのうち20点
は個人蔵。みなこの色紙が欲しいことがよくわかった。

本阿弥光悦と宗達の合作‘鹿下絵和歌巻断簡’は鹿の姿にいろいろヴァリエーシ
ョンがあるが、いつも感心するのは鹿の動きをシャープにとらえていること。
鶴にしろ鹿にしろ宗達は生き物の姿を瞬時に脳の中にインプットする特殊な
能力をもっていたにちがいない。

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