« 美術館に乾杯! 平塚市美術館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 川端康成記念会 »

2020.08.06

美術館に乾杯! 平塚市美術館 その二

Img_20200806223401
        岸田劉生の‘Aの肖像’(1913年)

Img_0003_20200806223501
      岸田劉生の‘石垣のある道’(1921年)

Img_0002_20200806223501
      萬鉄五郎の‘宙腰の人’(1924年)

Img_0001_20200806223501
      工藤甲人の‘愉しき仲間(一)’(1951年)

さっぱり意気の上がらない今年の展覧会シーンにくらべて昨年足を運んだ
美術館では質の高い作品を並べた展覧会が多くあった。東京ステーション
ギャラリーで開かれた岸田劉生(1891~1929)の大回顧展もその
ひとつ。そこに出品されていたのが平塚市蔵の‘Aの肖像’。娘の麗子像以外
の肖像画はほとんどが男性を描いたもの。そのうち半分くらいは自画像で
残りが友人や知人。

‘Aの肖像’をじっとみているとある人物が重なってくる。若い頃のたけし。
似てない!?じつはたけしとは偶然東京のとあるところで会いちょっと
話をしたことがある。2度目の出会いは半年前、なんと大手町の丸善。
あら、こんなところにたけしがいた!という感じ。はじめて居酒屋で会っ
たときもそうだったが、この人はTVでみるのとはまったく印象が違いと
ても静かな男。しゃべり方も芸能人の匂いがせず普通の人と同じ。

劉生の描く風景画は道が多くでてくるが‘石垣のある道’は路面がなめらかで
はなくごつごつした感じが写実的に表現されている。そして、その路は
少し傾斜になっている。小さい頃こんな道を実感したという思いが強くよ
みがえってくる。

萬鉄五郎(1885~1927)の‘宙腰の人’はムンクの‘叫び’風でもあり、
ピカソのキュビスム的な人物描写もうかがえる。萬鉄五郎も岸田劉生も
黒田清輝や藤島武二のようにパリに渡らず日本にいて西洋画の画法を吸収
し独自の表現にたどりつくのだから肝っ玉が座っている。だから、はっと
するほどのインパクトがある。

青森県出身の工藤甲人(1915~2011)は日本のアンリ・ルソーを
思わせる画風が特徴。’愉しき仲間(一)’は真ん中にいる裸の人物はまわり
の狐や鳥、木々と自然に交流している。日本画という枠組みのなかには入
りきらない豊かな感性がスゴイ。

|

« 美術館に乾杯! 平塚市美術館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 川端康成記念会 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! 平塚市美術館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 川端康成記念会 »