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2020.08.17

美術館に乾杯! 横須賀美術館 その一

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         橋本雅邦の‘雷神図’(1903年)

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        横山大観の‘陶靖節’(1919年)

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        鏑木清方の‘江の島 箱根’(1916年)

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       伊東深水の‘祗王寺の秋’(1960年)

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     中村岳陵の‘白狗’(1929年)

美術館からながめる東京湾の光景がすばらしいことで人気のある横須賀美術
館は2007年に開館した。これまで企画展をみるため3,4回訪問した。
その一回は所蔵作品展。日本画、洋画のビッグネームが予想以上に揃ってい
る。橋本雅邦(1835~1908)の‘雷神図’は俵屋宗達の風神雷神以来、
日本美術にはお馴染みの画題。雷神だけなのでものたりないところがあるが、
雷神の迫力は存分に出ている。

横山大観(1868~1958)の‘陶靖節’は回顧展にはよくお呼びのかかる
作品。陶靖節は中国東晋時代の詩人・陶淵明のこと。竹林の中を琴をもつ童子
と一緒に背筋をしゃんとのばして進む姿が印象深い。縦に長い画面だと空間
が狭くなりがちだが、二人に動きがありまわりが広く感じられる。

この美術館のコレクションでもっとも心を打たれるのは鏑木清方(1878
~1972)の‘江の島 箱根’。大きな絵で縦は2.3mもあるので清方の
美人画にどーんと対面する思い。右の笠を被っている女性が描かれているのが
江の島。左が箱根、この女性は籠から降りてきたところ。

清方に師事した伊東深水(1898~1972)は亡くなるのも師匠と同じ年
だった。過去2度回顧展に遭遇したので主要作品はだいたい目の中に入った。
この存在感のある隠遁した尼を描いた‘祗王寺の秋’は2011年平塚美で開催
された回顧展でお目にかかった。深水の美人画は女性を背景無しで大きく描く
ことが多いのに対し、ここでは寺のまわりの秋の気配が描きこまれている。

伊豆半島の先、下田出身の中村岳陵(1890~1969)の回顧展が
2008年、ここで行われた。関心の高かった画家なので喜び勇んでクルマを
走らせた。‘白狗’は忘れられない一枚。左右からのびる緑の土坡にはさまれる
ようにして白い犬が横たわっている。犬を装飾的に浮かび上がらせる緑の効果
は並みの画家からは生まれてこない。

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