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2020.08.24

美術館に乾杯! 横浜美術館 その二

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          上村松園の‘楚蓮香之図’(1924年)

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     鏑木清方の‘遊女’(1918年)

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         伊東深水の‘髪’(1953年)

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     小林古径の‘竹取物語昇天図’(1917年)

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     森田曠平の‘渡来図’(1978年)

歴史の話にでてくる美人というと日本では小野小町、中国では楊貴妃。
もし絵画が趣味でなかったら情報はこれだけにとどまっただろうが、日本
画に首を突っ込んだおかげで中国にまだ美女がいることを知った。楚蓮香
は楊貴妃と同じ唐の玄宗の時代に登場する美人。あまりにいい香りを放つ
ので蝶がつきまとったという。上村松園(1875~1949)はこの
美人を数点描いており、そのひとつが横浜美にある。

鏑木清方(18781972)の‘遊女’はお気に入りの一枚。清方の絵は
何度もとりあげているのでお気づきと思うが、美人に2つのタイプがあ
る。目が細く顔が縦に長い女性とまるポチャ顔で目も大きい、例えて言う
とフィギュアスケートの真央ちゃんタイプ。大半は前者だが、2割くらい
は後者。‘遊女’はじっとみていると心がザワザワしてくる。

伊東深水(1898~1972)は1916年から彫師、摺師とコラボし
た新版画に挑戦し版元が没する1962年までに147点を制作した。
画面いっぱいに女性を描く特徴は新版画でも同じで一点々にぐっと惹きこ
まれる。構図が憎いほど上手い‘髪’に200%KOされている。

小林古径(1883~1957)が描いた竹取物語は3点ある。6つの
場面で構成されているのが京近美にあるもので、横浜美のものはかぐや姫
が昇天するところだけのワンカット。細部はすこし違うが全体の構図は
京近美とほぼ同じ。小さい頃から親しんだ竹取物語をこうやって歳をとっ
ても楽しめるのだからいい人生かもしれない。

森田曠平(1916~1994)は歴史画をたくさん描いた安田靫彦に
師事した。南蛮への想いが強くあり‘渡来図’を描くために渡来人の母国
ポルトガルにまで足を運んでいる。南蛮図を三面組にするアイデアがとて
もいい。

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