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2020.08.21

美術館に乾杯! 三渓園

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Img_0001_20200821223101           横山大観の‘霊峰日月’(1915年)

Img_0006_20200821223101           下村観山の‘雪の朝帰り’(1911年)

Img_0003_20200821223101           今村紫紅の‘山村夕暮’(1913年)

Img_0004_20200821223101           速水御舟の‘寺の径’(1918年)

Img_0002_20200821223101           小茂田青樹の‘薊’(1914年)

横浜市民に親しまれている三渓園(本牧三之谷)にはじめて出かけたのは10
年以上前になるが、直接の目的は国指定の名勝となっている日本庭園を鑑賞す
るためではなくここにある記念館で‘下村観山展ー観山と三渓’(2006年)
が開催されたから。次にでかけたのは2009年の‘原三渓と美術ー蒐集家三渓
の旧蔵品’。そして、2013年にも待望の‘今村紫紅展’にめぐりあったので喜
び勇んで足を運んだ。

電車を利用するときはJR京浜東北線・根岸線の根岸駅で下車、そこからは
三渓園行きのバスに乗ると10分くらいで到着する。庭園に入って広い池に
そって進むと有名な三重塔がみえてくる。一瞬ここは京都?奈良?なの、と
錯覚する。横浜でこういう光景に遭遇するというのは本当に幸せなことである。

美術蒐集家、原三渓(1868~1939)の名前は以前から知っていたが、
そのコレクションの全貌は2009年の展覧会で明らかになった。へえー、あ
の美術館にある国宝はもとは三渓が所蔵していたのか!がいくつもあった。
例えば、奈良の大和文華館にある国宝 ‘寝覚物語絵巻’。三渓はまた古美術の
蒐集だけでなく日本画家の創作活動を支援したのでその作品が記念館にある。

画家の回顧展などによく出品されるビッグネームの作品で目にとまっているのは
月の輝きが印象的な横山大観(1868~1958)の‘霊峰日月’、下村観山
(1873~1930)の‘雪の朝帰り’は雪で折れ曲がった笹に群がる雀がじつに可愛い。

速水御舟(1894~1935)の兄貴分にあたる今村紫紅(1880~
1916)の描いた‘山村夕暮’はほんわかした風景画。ほかには秀吉の絵もある。画面の大半が緑と青で埋め尽くされている御舟の‘寺の径’は草や松の木の細密描写が目に焼きついている。そして、小茂田青樹(1880~1916)の‘薊(あざみ)’のリアルさにも目が点になる。アザミというと小さな刺のイメージ。その痛々しさがストレートに伝わってくる。

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