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2020.07.06

美術館に乾杯! MOA美術館 その五

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    菱川師宣の‘大江山物語’(17世紀)

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    奥村政信の‘市村座内部図’(18世紀)

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    鈴木春信の‘機織り’(1767年頃)

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    勝川春章の‘婦女風俗十二ヶ月図’(重文 18世紀)

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    喜多川歌麿の‘入浴図’(1799年)

MOAがスゴイなと思うのはミニ東博のようなところがあって日本画、浮世
絵、やきものなどいろいろ楽しめるところ。定期的に公開されている浮世絵
については時々里帰りする海外の美術館にあるコレクションをみているよう
な気分。というのも、ここにある浮世絵がほかの美術館で行われる浮世絵展
にはほとんど出品されないから。そのため、熱海に出かけないとこの質の
高い絵はお目にかかれない。

浮世絵は版を重ねたりするので同じ絵を複数の美術館が所蔵していることが
よくある。そうなると浮世絵コレクターは自分のところにしかないものが
あると胸が張れる。MOAでは○○にこんな絵があったの?ということが多
いので海外の美術館のものをみているような感じになるのである。

5,6点ある菱川師宣(?~1694)は12枚の揃物になっている‘大江山
物語’がおもしろい。この場面は大江山に住む鬼の頭領酒天童子に源頼光ら
が酒でもてなしている場面。くっきりした人物描写が印象的。

奥村政信(1686~1764)の遠近法をつかって芝居小屋の内部を描い
たものは江戸における初期の歌舞伎の人気ぶりをリアルに伝えてくれる。
遠近法で空間を表現する効果が西洋画ではない日本の浮世絵によって実感さ
れるというのがおもしろい。

鈴木春信(1725~1770)の‘機織り’、肉筆画の勝川春草(1726
~1792)の‘婦女風俗十二ヶ月図’、喜多川歌麿(1753~1806)の
‘入浴図’は美術館自慢の美人画。勝川春章に開眼したのはここでこの絵
と‘雪月花図’(ともに重文)に遭遇したおかげ。以来、春章の描く美人画に
病みつきになった。画像は左から七月 七夕図、八月 名月図、九月 重陽
図。そして、あっけにとられるのが歌麿の女の入浴図。やはり歌麿はただも
のではない。

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