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2020.07.12

美術館に乾杯! 岡田美術館 その三

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  野々村仁清の‘色絵輪宝羯摩文香炉’(重文 17世紀)

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    酒井抱一の‘風神図’(19世紀)

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    鈴木其一の‘名月に秋草図’(19世紀中頃)

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    神坂雪佳の‘燕子花図屏風’(20世紀)

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    渡辺崋山の‘虫魚帖’(重文 1841年)

MOAでは京焼の名工、野々村仁清の藤花文を絵柄にした色絵の茶壺(国宝)
やグラフィカルな意匠が印象的な茶碗(重文)が目を楽しませてくれるが、
ここにもいいのがある。密教法具の輪宝と羯磨の文様が描かれた色絵の香炉。
これは2006年京博であった京焼展に個人蔵として出品された。時が流れ
て今は同じく重文に指定されている乾山の紅葉文の色絵透彫反鉢と並んで飾
られている。すばらしい!

琳派で描き継れてきた風神雷神図。酒井抱一(1761~1828)の描い
た風神雷神図は出光にあるのが有名だが、風神図が岡田美におさまっていた。
雷神図も一緒に描かれたと思われるが、こちらは不明。2011年の酒井抱
一展(千葉市美)ではじめてお目にかかったが、美術館が開館してここの
所蔵ということがわかった。いずれ風神の生み出す強い風によって雷神図が
吹き飛ばされてくるかもしれない。

予想以上に多くあったのが鈴木其一(1796~1858)。全部で6点、
そのなかで思わず声が出そうになったのが‘名月に秋草図’。これは傑作。秋
の頃みるとうっとりみてしまいそう。師匠の抱一を彷彿とさせる目に優しく
て品のある花鳥画。其一がだんだん大きな絵師になっていく。

フランスなど海外でもその高いデザイン性に人気が集まっている神坂雪佳
(1866~1942)は‘燕子花図屏風’がサプライズの一枚。雪佳の作品
は京都の細見美がたくさんもっているが、すごいのが隠れていた。光琳の
2つの燕子花(根津美とメトロポリタ)と抱一と雪佳。この4点が一緒に
飾られたらもう天にも昇るような気持ちだろう。

今、もっとも開催を待ち望んでいるのは渡辺崋山(1793~1841)
の回顧展。場所は決まっている。もちろん、国宝の‘鷹見泉石像’がある東博。
そのときは‘虫魚帖’も出品されるにちがいない。東博さん、期待してます!

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