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2020.07.14

美術館に乾杯! 岡田美術館 その五

Img_20200714225001           上村松園の‘汐くみ’(1941年)

Img_0001_20200714225001           鏑木清方の‘布晒’(1946~72年)

Img_0003_20200714225001           菱田春草の‘海月’(1907年)

Img_0002_20200714225001           川合玉堂の‘渓村秋晴図’(1940~50年代)

箱根にある岡田美とここからそう遠くない熱海にどんと構えるMOAはコレ
クションの特色が似ているところがある。琳派、京焼の仁清、岩佐又兵衛、
浮世絵、そして近代日本画。日本画についてとくにそう思うのは岡田にあ
る絵も質が高く、そしてMOA同様ほかの美術館で開催される企画展や回顧
展に出品されることがないため。

4点ある上村松園(1875~1947)はこれまで何度も出かけた回顧展
で一度もみたことはない。だから、はじめて遭遇したときは、こんないい
松園がまだあったのか、とびっくりした。そのなかで目を見張らされたのが
‘汐くみ’、これまで松園が描いたこの伝統的な画題は3点お目にかかったが、
これらを上回る出来映え。本当にいい絵。My松園ベスト10に即登録した。

鏑木清方(1878~1972)の‘布晒’も思わず唸ってしまった。これは
清方が鎌倉に移った68歳以降に描かれたもの。両手にもった白い布がひら
ひらとリズミカルに動く様がみてて気持ちいい。布晒の舞は英一蝶の絵
(遠山記念館)でインプットされたが、清方の絵でも白い布とあわせて踊り子の
着物の袖も揺れている。縦に長い画面に動きを強く実感させるのは並みの
画力ではムリ。画業の後半でこんないい絵を描くのだから清方はやはり美人
画のとびっきりの名手。

美術館へ行って日本画のコーナーに横山大観、菱田春草、川合玉堂といった
ビッグネームの絵があると嬉しいものだが、ここには3人ともしっかり展示
されている。足がとまったのは菱田春草(1874~1911)の‘海月’と
川合玉堂(1873~1957)の‘渓村秋晴図’。どちらも美術本に載って
なく回顧展でもみたことがなかった。こういう大きな収穫があるとその美術
館にはすぐ二重丸がつく。

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