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2020.06.27

美術館に乾杯! 静岡県立美術館 その四

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    ロダンの‘地獄の門’(1880~1917年)

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   ジャコメッティの‘横たわる女’(1929年)

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   佐伯祐三の‘ラ・クロッシュ’(1927年)

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   北川民次の‘タスコの祭日’(1937年)

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   石田徹也の‘燃料補給のような食事’(1996年)

彫刻好きには静岡県美は大きな満足がえられる美術館かもしれない。ここは
日本におけるロダン(1840~1917)の聖地みたいなところ。作品を
専用に展示するロダン館(1994年)があり、広い展示スペースに‘考える
人’や‘地獄の門’などお馴染みの傑作がどどっと飾られている。山梨県美には
ミレーの‘種をまく人’があり、そこから南に下ってくると静岡県美であの
ロダンの彫刻が楽しめる。富士山の周辺には本当にいい美術品が揃っている。

ロダンをたっぷりみたあとジャコメッティ(1901~1966)の‘横たわ
る女’の前でも足がとまったか覚えていないが、これは2017年国立新美
で開催された回顧展でお目にかかった。キュビスム風の造形で表現された女
は一見するとデ・キリコのマネキンを連想させる。このあと針金を芯にして
つくった薄っぺらな紙人形のような女に大変身をとげる。

洋画家の回顧展は日本画家に較べると回数がぐっと落ちなかなか遭遇しない。
梅原も安井もまだ得心のいく展覧会に出会っていない。最近の出来事で残念
だったのは神奈川県近美の関根正二展。会期中にでかける予定だったが、
新型コロナウイルスの感染の影響で途中で中止になってしまった。これは痛
かった。早めに出動しなかったことが悔やまれる。

ふだんは佐伯祐三(1898~1928)の作品をみる機会はほとんどないが、
2005年練馬区美に沢山集結したおかげで静岡県美の‘ラ・クロッシュ’にも
会うことができた。これと東近美にある‘ガス灯と広告’がもっとも気に入って
いる。

静岡県出身の北川民次(1894~1989)はアメリカに渡ったあとメキシ
コに移動しオロスコやシケイロスらと交流し、メキシコの風俗を描き続けた。
メキシコですぐ思いつくのは藤田嗣治と北川民次。‘タスコの祭日’は片手くらい
しかみてない作品のひとつ。

ロダン同様、ここには石田徹也(1973~2005)の絵がたくさんある。
焼津市に生まれた石田徹也はまだ生きていたら今年47歳。この画家の才能に
大変魅了されているが、‘燃料補給のような食事’にKOされ続けている。これは
日本人画家が描いたシュルレアリスム絵画の金字塔。マグリットがこれをみた
ら裸足で逃げ出すにちがいない。石田徹也はまさに‘日本のマグリット’!

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