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2020.06.05

美術館に乾杯! 徳川美術館 その三

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    牧谿の‘洞庭秋月図’(南宋時代 13世紀)

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    陳容の‘龍図’(重文 南宋時代 13世紀)

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   狩野山楽の‘四季花鳥図屏風’(部分 17世紀)

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   狩野探幽の‘福禄寿・猫・鹿図’(1670年)

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     円山応挙の‘鯉亀図’(18世紀)

足利将軍家の中国絵画コレクション、いわゆる‘東山御物(ひがしやまごもつ)’
のなかで人気の高いのが南宋時代に活躍した牧谿の作品。だから、牧谿がずら
ずらと揃った企画展は特別の思い入れがある。これまで運よく遭遇したのは
根津美とここ徳川美で行われたもの。‘洞庭秋月図’は‘瀟湘八景図’の一図。靄が
かかったような光景が心の目にも響くようになるのはやはり禅寺でみたとき
かもしれない。

龍の絵は海北友松や俵屋宗達の‘雲龍図’がすぐ思いつくしほかにもいろいろあ
るが、中国絵画では陳容の縦長の画面に描かれた龍以外はでてこない。これも
東山御物。ここにはこれと対になる虎の絵もある。‘龍虎図’は武士たちの気分
をハイにするにはもってこいの画題だから大事にされたのだろう。

狩野山楽(1559~1635)の‘四季花鳥図屏風’は風俗画同様、その存在
を知ってから対面できるのを楽しみにしていた。とにかく、ここには鑑賞意欲
を刺激する絵がいくつもある。鶏がでてくると瞬時に伊藤若冲モードになるが、
山楽も鶏の姿を見事に描写している。

名古屋城に出かけると狩野探幽(1602~1674)の障壁画の数々に目
を奪われるが、徳川美にあるのは耕作図とかスケッチブック的なものなど。肩
の力がぬけるのが‘福禄寿・猫・鹿図’。長寿の象徴である鶴に乗って空を飛ぶ
福禄寿ははじめてみた。また、左の鹿にも定番の生き物として見慣れているの
に猫がでてくるのは珍しい。

円山応挙(1733~1795)の‘鯉亀’がなかなかいい。収穫だったのは亀。
小さいころ亀とよく遊んだからこういう絵には敏感に反応する。北斎にも亀が
何匹も登場する絵がある。

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