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2020.06.02

美術館に乾杯! 名都美術館 その二

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    上村松園の‘わか葉’(1940年)

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    鏑木清方の‘蛍’(1940年)

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  鏑木清方の‘西鶴五人女のおまん’(1911年)

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   伊東深水の‘鏡獅子’(1946年)

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   伊東深水の‘清涼’(1956年)

数多くある美術館のなかにはその名前が強い磁力を発しているところがある。
名都美術館はそのひとつ。そして、この名都(めいと)のイメージにピッタ
リあうのが美人画。そこは外部の人間が感じる以上に美術館はぬかりがなく
上村松園(1875~1949)、鏑木清方(1878~1972)、
伊東深水(1898~1972)のいい作品をずらっと揃えている。

松園の‘わか葉’は西洋画でいうと窓のある絵と似ているが、日本画では外の
景色は全然見せないかチラッとみせるだけ。そのため、見る者はこの女性の
内面をいろいろ想像する。こんな美人がただわか葉をみているだけではつま
らない。ひょっとすると好きな人のことをぼーっと想っているのかも。

西の松園に対して東の清方の美人画も当時の美術ファンの心を釘づけにした。
‘蛍’は2014年サントリー美で開催された‘鏑木清方と江戸の風情’で図録の
表紙に使われた作品。小さいころ夏になると蛍をみるのが楽しみだったが、
今はどんなところへ行けば蛍がみれるのだろう。‘西鶴 五人女のおまん’は
松園が描いたものがここにあるが、好みは清方の方。その決め手となるのは
フィギュアの浅田真央ちゃんを連想させる卵顔。

清方に師事した深水の回顧展を運よく2度体験した。だから、深水のぐっと
くる美人画はだいたい目の中に入った。そのなかに名都美から出品されたも
のが全部で9点もあった。これほど深水をもっているところはほかにない。
お気に入りは‘鏡獅子’と‘清涼’。深水は浮世絵から続く美人画の系譜を受け継
ぎつつ現代的な美人画をうみだしたところがスゴイ。

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