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2020.06.10

美術館に乾杯! 長野県信濃美術館

Img_0001_20200610222501     菱田春草の‘羅浮仙’(1901年)

Img_0003_20200610222601     菱田春草の‘老子’(1893年)

Img_0002_20200610222601  春草の‘乳び供養’(右)と大観の‘釈迦と魔女’(左)(1903年)

Img_0004_20200610222601    菊池契月の‘光明皇后’(1944年)

Img_20200610222601    菊池契月の‘寂光院’(1902年)

長野県生まれの日本画家では菱田春草(1874~1911)と菊池契月
(1879~1955)が有名。長野県信濃美には当然この二人の作品を
所蔵している。2006年には菊池契月展が開催されたので久しぶりの長
距離ドライブを兼ねて中央道・長野自動車道を疾走した。

春草の回顧展があるとき欠かせないのが‘羅浮仙’。隋の頃の話である男
が羅浮山の中で薄い羅をまとった美人にもてなされ、酒でいい気分になり
寝てしまう。目が覚めると美人は消えていた。そこは梅の樹、あの美人は
梅の精だった。

初期の作品‘老子’は老子を乗せている水牛の存在感に目が釘づけになる。
ときどき主役を食う動物がいる。横山大観(1868~1958)との合作
‘乳び供養’と‘釈迦と魔女’は二人でインドを旅行したときの体験をもとにし
ている。春草が描いたのは苦行を終えた釈迦が村娘スジャータから差し出さ
れた牛乳粥を食べて生気を取り戻した場面。

菊池契月の代表作は京都市美にある‘少女’。静かでちょっと近づきがたいほ
どの清らかな姿をした女性、これが契月の女性画でできあがっているイメ
ージ。契月には松園や清方の美人画とはちがう魅力がある。歴史画の‘光明皇
后’はスッキリ感がとてもいい。20代前半の作品‘寂光院’では出家して寂光
院に暮らす建礼門院が花摘みから戻ってきたところが描かれている。この
女院の顔立ちは清方の美人画の卵顔とよく似ている。

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