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2020.06.04

美術館に乾杯! 徳川美術館 その二

Img_0001_20200604222401   岩佐又兵衛の‘豊国祭礼図屏風’(部分 重文 17世紀前半)

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Img_0003_20200604222401    ‘歌舞伎図巻 茶屋遊び’(重文 17世紀前半)

Img_0002_20200604222501    ‘相応寺屏風 猿回しと見物人’(重文 17世紀前半)

Img_20200604222501    ‘本多平八郎姿絵屏風’(重文 17世紀前半)

日本画のなかにはみててとても疲れる絵がある。その代表が京のにぎわいを
屏風一面にパノラマミックに描いた‘洛中洛外図’、狩野永徳が描いた‘上杉本’
や東博にある‘舟木本’がとくに有名。元来が風俗画に目がないので一時期
夢中になってみた。その甲斐もあって主要な作品はおおよそみることができ
た。徳川美にも洛中洛外図ほどではないが隅から隅までみたらかなり時間の
かかる屏風がある。岩佐又兵衛(1578~1650)の‘豊国祭礼図’。
画像は左隻の群衆が体を大きく傾けてエネルギッシュに踊る場面。こんな
熱気のある祭りの絵をほかにみたことがない。一見の価値がある。

この美術館にすごく惹きつけられるのは視線を釘づけにする風俗画が続々
登場すること。‘歌舞伎図巻’にもぞっこん参っている。これは四条河原で人気
の太夫の演目が描かれており、そのハイライトが‘茶屋遊びの場’。舞台の中央
で大刀に寄りかかった姿がきまっている。胸にはかぶき者の定番のアイテムで
あるロザリオをかけ腰には瓢箪をさげている。衣裳の模様や鮮やかな緑にクラ
クラしてくる。

遊びの楽しみがここにもあそこにもあるという感じでその様子を目を凝らし
てみてしまうのが‘相応寺屏風’。川遊びの横で繰り広げられる賑やかな宴、
猿まわしをみている人もいればそばを食べる人々もいる。宴会をやっている
部屋の隣では若衆が遊女に髪を結ってもらい、その続きの部屋は蒸し風呂場。
いつの世も遊びのネタは尽きない。

‘本多平八郎姿絵屏風’は禿(かむろ 遊女見習いの少女)がもってきた文に振
り返る若衆が描かれている。これをみて‘フェルメールにもこんな絵があった
な’、とピンとくる人は相当のフェルメール狂。そう、NYのフリック・コレ
クションが所蔵する‘女と召使’。禿に文を届けさしたのはこの若い男に恋い焦
がれる徳川の御姫さま。徳川美に相応しい絵かもしれない。

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