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2020.06.12

美術館に乾杯! 水野美術館 その二

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    鏑木清方の‘娘’(1934年)

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    伊東深水の‘夜長’(1947年)

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    橋本明治の‘実’(1970年)

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    杉山寧の‘徑’(1986年)

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    加山又造の‘千羽鶴’(1978年)

鏑木清方(1878~1972)との距離がぐんとちじまったのは鎌倉にある
鏑木清方記念美によく通ったのが影響している。部屋は一つしかなく展示さ
れているのは10点くらいなので5分もあれば鑑賞終り。お楽しみは定期的に
やってくる他の美術館蔵の絵。何度も出かけると清方様式の美人画がだんだん
増えてくる。水野美の‘娘’は記念美には登場せずサントリーであった回顧展で
お目にかかった。

伊東深水(1898~1972)は師匠の清方と同じ年に亡くなった。師匠と
一緒に天国にいけたので嬉しかったにちがいない。‘夜長’は浮世絵の美人画的な
雰囲気が漂っているが、清方の女性の描き方とのちがいは深水は画面に人物を
大きく描くこと。そのため、女性の顔、着ている衣裳の模様や色使いが強く
印象づけられる。この絵では草花の大きな葉が散らされた着物の柄に注意がい
きすぎるきらいがある。

島根県浜田市出身の橋本明治(1904~1991)も美人画の名手。‘実’は
明治が得意とする舞妓を描いたもの。でも、皆が皆好きになることはないかも
しれない。その理由は黒の輪郭線、この線がしっくりいかないとこの画家とは
縁がなくなる。幸いそっちのグループではなかったのでしっかり楽しんでいる。
浜田といえば新型コロナウイルスに感染して長く治療をうけていた元プロ野球
選手の梨田もここの生まれ。心配したが回復して本当によかった。

特筆すべきはここには東山魁夷(1908~1999)とともに日本画壇の中
心的な存在だった杉山寧(1909~1993)の作品が2点あること。裸婦
図の‘晶'とトルコのカッパドキアの奇岩を描いた‘徑'。そして、好感度がさらに
増すのが加山又造(1927~2004)の‘千羽鶴’。琳派風の装飾的な表現に
魅了される。

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