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2020.05.27

美術館に乾杯! 愛知県立美術館 その二

Img_0002_20200527222001     竹内栖鳳の‘炎暑’(1930年)

Img_0003_20200527222001      村上華岳の‘散華’(1939年)

Img_20200527222001     小茂田青樹の‘漁村早春’(1921年)

Img_0001_20200527222001       池田遙邨の‘稲掛け’(1981年)

一人の画家に光をあて作品をどどっと集めてくる回顧展、美術の楽しみはこ
の積み重ねといっていい。そして、この展覧会ではこれまでみえなかった
画家の才能にふれることもできる。竹内栖鳳(1864~1942)の‘炎暑’
は2013年東近美で開かれた大回顧展で目が釘付けになった作品。描かれ
ているのは無造作にころがったじょうろとそこにとまった蜂。蜂はいいとし
て問題はじょうろ。まるでじょうろが宙に浮いているよう。

日本画の静物画はこのようにモチーフがおかれた背景は描かない。すると
見方によってはかなり前衛的になる。そう思うのはふつうはじょうろをこん
な形でイメージしないから。ふとみたらじょうろはこんなになっていてそこ
に蜂がいた。何かが閃きこの作品になった。栖鳳、スゴイじゃないか!

仏画が手頃な値段で買えれば手に入れて部屋に飾っておきたい。価格の話は
横に置くとして村上華岳(1888~1939)の描く菩薩や観音様はその
願いにピッタリくる作品。愛知県美には相変わらず切れ長の眼がぐっとくる
‘散華’がある。ほかに木村定三コレクションの静物画2点を含めて4点所蔵し
ている。

小茂田青樹(1891~1933)の‘漁村早春’で目が点になるのは茅葺の
屋根のリアルな質感描写。細い線をつかってこういう屋根とか畳を緻密に描
くのは小茂田青樹と速水御舟の得意技。相当な集中力がないとこんなに惹き
つけられる作品は生まれてこない。なんどみてもため息がでる。

倉敷の市立美術館と縁があり池田遙邨(1895~1988)の回顧展を
2回みた。図録も2冊手に入れたが、一冊のほうの表紙を飾っているのが
‘稲掛け’。くの地に曲がる稲掛けからチラッと姿をみせているのはタヌキ。
ここしかないという位置にひょうきんなタヌキがいる。このゆるさが遙邨の
魅力。

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