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2020.05.30

美術館に乾杯! 愛知県立美術館 その五

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     クレーの‘回心した女の堕落’(1939年)

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  ファイニンガーの‘夕暮れの海Ⅰ’(1927年)

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    クプカの‘灰色と金色の展開’(1919年)

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     堂本尚郎の‘絵画1962-25’(1962年)

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  ステラの‘リヴァー・オブ・ポンズⅣ’(1969年)

近現代アートの作品と一緒に思い浮かんでくるのがパリのポンピドーセンタ
ー、NYのMoMA、グッゲンハイム。日本は美術大国だからこうした新しい
アートの殿堂のコレクションもどかっと披露される。美術の教科書に載
っている名作が海外へ出かけなくとも楽しめるのだからこれ以上の幸せは
ない。では、日本ではどこへいけばシュールな絵や抽象画がみれるのか。
残念ながら、件の美術館のようなところはない。でも、数は限定されるが国内
の美術館にもいい絵があり、分散された形で存在している。愛知県美にもぐっ
とくるのがある。

クレー(1879~1940)の最晩年の作品‘回心した女の堕落’は無理やり
タイトルを飲みこまされる感じだが、堕落した女なら体のあちこちがこんな
風に乱れるのかなと妙に納得してしまう。こういう前衛的な人物描写に対し
てファイニンガー(1871~1956)の絵にでてくる人間は半具象の
イメージ、こういう抽象風景画では広がる風景のなかによく溶け込んでいる。

クプカ(1871~1957)は名古屋で運命的な出会いが生まれた画家。
1994年ここで回顧展がありその色彩豊かで宇宙の神秘を連想させる抽象
絵画に200%心を奪れた。この‘灰色と金色の展開’は超新星爆発により発生
した強い衝撃波が宇宙空間に伝わっていくようにみえてくる。

堂本尚郎(1928~2013)は2005年世田谷美で開催された回顧展の
初日にちょっとお話をしたので、すごく親しみを覚える。気さくでカッコいい
老人で若い頃はモテただろうなと勝手に想像した。‘絵画1962ー25’は出品
作のひとつで漆黒の画面に白い帯が縦2段になり鋭角的に切り込みところが強
く印象に残っている。

ステラ(1936~)はお気に入りの画家。今年84歳になる。‘リヴァー・
オブ・ポンズⅣ’は一見すると平面的な正方形の幾何学模様なのだが、じっとみ
ると半円が重なって奥行きをつくっている。わかりやすい大胆なフォルムを明
るい色彩で表現した大きなキャンバスが目の前に現れるとすぐ足がとまる。

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