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2020.04.06

美術館に乾杯! 相国寺 その一

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Img_0001_20200406222701    伊藤若冲の‘釈迦三尊像'(1761~65年)

 

Img_0002_20200406222701     文正の‘鳴鶴図'(重文 明時代・14世紀)

 

Img_0004_20200406222801    雪舟の‘毘沙門天図'(重文 室町時代・15世紀)

 

Img_0003_20200406222801   陸信忠の‘十六羅漢図'(重文 南宋時代・13世紀)

 

大徳寺同様、名前に重厚感を感じさせる相国寺は同志社大学の隣の位置して
いる。ここにある美術品は宝物館という名ではない承天閣美術館で展示され
ており、特別展も定期的に開催される。2007年元々ここにあった伊藤
若冲(1716~1800)の‘動植綵絵'(三の丸尚蔵館)が‘釈迦三尊像'と
一緒に飾られるという大イベントがあった。これは見逃せない、万難を排し
て駆けつけた。相国寺と若冲は深く結びついているので若冲の絵は着色画、
水墨画ともにいろいろある。

中国明時代の初めころ文正によって描かれた‘鳴鶴図'は若冲が花鳥画を学ん
でいたとき、模写した作品。鶴の姿はほど同じにして波と草木は大きく変装
している。原画そのものはなかなかの傑作。右の体を曲げた鶴の背景にみら
れる岩と岩の境目の表現は雪舟の‘秋冬山水図'の描き方とよく似ている。

その雪舟(1420~1506)の‘毘沙門天図'がおもしろい。注目は毘沙
門天に頭を踏みつけられている邪鬼。心を奪われる水墨山水画をみたあとで
こういうゆるキャラを連想させる描写に遭遇すると戸惑うが、そこは中国の
人物画を描くときの流儀に従っている。長い頭をした寿老人もおれば鬼を捕
まえる鍾馗を戯画的に描いたものもある。

南宋時代に描かれた‘十六羅漢図'でとくに目を惹くのは赤や緑の鮮やかな
色彩と龍や生き物のスピード感に満ちた動的表現。右の羅漢たちがみている
龍の戦いが殺気立っている。

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