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2020.04.15

美術館に乾杯! 東寺 その二

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  国宝‘両界曼荼羅図・胎蔵界'(平安時代・9世紀)

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  国宝‘五大尊像 軍荼利明王'(平安時代・1127年)

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  国宝‘真言七祖像 龍知像'(平安時代・821年)

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  国宝‘海賦蒔絵袈裟箱'(平安時代・10世紀)

空海(774~835)が日本にもってきた密教のシンボル的な画像が曼荼
羅図。胎蔵界と金剛界に描かれたおびただしい数の仏様をじっとみていると
まさに大宇宙がぐるぐるまわっているように思えてくる。退蔵界に描かれた
400以上の仏はだいたいがインド風でふっくらとした丸顔。真ん中には
ニコッと笑っている仏もいる。細部の精緻な描写と鮮烈な彩色が目に焼きつ
く。

絵画で表現された五大明王をいくつかみてきたが、東寺にあるものが印象深
いのは不動、降三世、金剛薬叉、軍荼利、大威徳夫々の背景に描かれた渦巻
き状になびく火焔光のインパクトがとても強いから。明王の動きの描写で
とくに惹きつけられるのが軍荼利。多くの手と足を大きく動かす姿はじつに
エネルギッシュでたとえ悪の道に入ったとはいえその強い力でまたもとの善
へと向かわせてくれそう。

‘真言七祖像'はインド、中国の密教の祖師たちの肖像画。空海の師匠恵果はこ
のうち五祖を長安の宮廷画家に描かせ空海にもたせてくれた。そして、残り
の龍知と龍猛については空海の指示で日本で描かれたもの。目が自然と向か
う画面上のにょろにょろとした文字、飛白体は空海の筆。

‘海賦蒔絵袈裟箱'は空海が唐から請来した僧がみにつける袈裟を納めるため
につくられたもの。晴れ晴れするようなリズミカルに波打つ大海原に描かれ
ているのは魚、亀、海獣、鳥。その整然とした配置がなんとも目に心地いい。
いつも夢中になってみてしまう。

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