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2020.04.05

美術館に乾杯! 建仁寺 その二

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  伊藤若冲の‘雪梅雄鶏図'(江戸時代・18世紀 両足院)

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  曽我蕭白の‘山水図'(18世紀 久昌院)

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  長澤芦雪の‘牧童笛吹図'(18世紀 久昌院)

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  白隠の‘春駒図'(18世紀 霊洞院)

京博で行われた建仁寺展(2002年)で驚いたのは宗達の‘風神雷神図'
や友松の大迫力の龍のほかにも江戸絵画のいいのがいくつもあったこと。
その筆頭が伊藤若冲(1716~1800)のすばらしい鶏の絵‘雪梅雄
鶏図'、似たような雪を背景にした鶏が細見美にあるが、軍配はこちらに
上がる。大変刺激的な色合いが雪の白に鮮やかに映える山茶花と鶏冠の
赤。数多くある若冲の鶏のなかでもっとも魅了されている。

若冲同様熱狂的なファンが多い鬼才曽我蕭白(1730~1781)の
‘山水図'も見応え十分の水墨画。上の方はもっこりした丸い岩山が
連なってやわらかい印象をつくっているのに対し、視線を下へ移していく
とこれが一転して家々や周りの岩の塊は角々した形や地殻変動で斜めに
変形されたような鋭角的なフォルムに変わる。硬軟がうまく融合してい
るので違和感がすっと消えていく。

完成度の高い若冲と蕭白の絵と較べると長澤芦雪(1754~1799)
の‘牧童笛吹図'と白隠(1685~1768)の‘春駒図'はずいぶん手抜き
をした絵という印象。銀座で高価な神戸牛を食べたあとの翌日は簡単な
讃岐うどんで軽くすますような感じ。芦雪の牧童図は笛を吹く男の子は
まあみれるとしても、牛のほうは体の一部がまともに描かれていない。
左の角と前足と後ろ足の片方はどこあるの?

霊洞院には白隠の漫画チックな人物画が何点もある。目がギョロットした
達磨図、雷神図、、お気に入りは上半身裸の坊さんが馬のくぐつ人形を操
ってすたこら歩いている‘春駒図'。そして後ろでは長頭の寿老人が太鼓を
たたいて調子をとっている。おもしろいのは二人の顔、とても似ている。

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