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2020.04.04

美術館に乾杯! 建仁寺 その一

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    俵屋宗達の国宝‘風神雷神図屏風'(江戸時代・17世紀)

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   海北友松の‘雲龍図'(重文 桃山時代・1599年)

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  長谷川等伯の‘松に童子図襖'(桃山時代・17世紀 両足院)

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  狩野山雪の‘唐人物図座屏'(江戸時代・17世紀)

京都最古の禅寺、建仁寺ですぐ思い浮かべるのは俵屋宗達の最高傑作
‘風神雷神図屏風'。この絵は普段は京博にあり建仁寺の本坊大方丈に飾って
あるのは精巧なコピー。そのため、実際にお目にかかれるのは琳派展とか
国宝展が美術館で開かれるとき。毎年みれるわけではないがそうあせるこ
ともない。なにしろ日本美術史における象徴的な絵の一つなので早ければ
3年くらい辛抱しているとこのちょっとユーモラスなところがある風神雷
神に遭遇できる。東京オリンピックが1年延期されたので来年琳派展を
やればその機会が訪れる。果たして。

建仁寺は海北友松(1533~1615)の絵の宝庫といっていい。
2002年京博で建仁寺展が開催されたとき、本坊にある膨大な障壁画や
塔頭の霊洞院、禅居院、大中院にも残っているものをどっとみることがで
きた。でも、この絵師の腕前について十分つかみとれず、狩野永徳
(1543~1590)や長谷川等伯(1539~1615)よりは低く
みていた。ところが、その評価は3年前の大回顧展によって一気にランク
アップした。そして超ビッグサイズ‘雲龍図'と再会しガツーンとやられた。

等伯が晩年に描いた‘松に童子図襖'と‘竹林七賢図屏風'が両足院にある。
‘松に童子図'で不思議な感覚がおこったのは右と左に描かれている童子が
地面から離れて浮かんでいるようにみえたため。これは等伯の水墨画は
地面にあたるところがはっきりと輪郭されてないために生じる錯覚。だか
ら、二人は雲の中で話しているように感じてしまう。

狩野山楽(1589~1651)の‘唐人物図座屏'の一枚‘福禄寿'がとても
爽快。鶴と童子を従えた長頭のお爺ちゃんが福禄寿。そのこぼれる笑顔を
みればこちらの頬もゆるむ。そして、後ろの松の枝ぶりのいいこと。
こういう対角線構図にモチーフをおさめるのは簡単なようにみえるが、誰
にでも描けるというものでもない。

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