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2020.04.25

美術館に乾杯! 石山寺

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     石山寺 多宝塔(国宝 鎌倉時代・1194年)

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   快慶の‘大日如来像'(重文 鎌倉時代)

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  土佐光起の‘紫式部石山寺観月図'(江戸時代・17世紀)

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  勝川春草の‘見立紫式部図'(18世紀)

マラソンのレースを見るのが好きで以前はTVで実況放送される‘びわ湖毎日
マラソン'を毎年楽しんでいた。レースがはじまる前コースの説明があるが、
その際必ず紹介されるのが石山寺。おかげで琵琶湖から流れ出る瀬田川に
かかる唐橋の少し下流にあるこの寺の場所がよくイメージできるようにな
った。

空海が中国からもち帰った密教の教えが表されている宝塔が強く目に刻み
こまれているのは高野山にある大塔。多宝塔はこの大塔を小型化したもの。
なにかゆったりした気分でみられるのは下の塔の屋根の上部が大きな鏡餅
を載せたようになっているから。この膨らみが安心感を生み出す。チベッ
ト密教でもこういう形の寺院がでてくる

この多宝塔の本尊は快慶(?~1227以前)がつくった‘大日如来図'。玉眼の
入ったきりっとした目と胸前で結ばれた智挙印、膝のところからきれいに
流れる衣文線が印象深い。これは檜材をつかった寄木造り。

石山寺の本堂で興味深かったのは‘源氏の間'にいた紫式部。等身大の人形だ
が、式部はここで十五夜の月をみて‘源氏物語'の着想を得たと言われている。
江戸時代に活躍した土佐派の代表、土佐光起(1617~1691)は
その式部の姿を描いている。

紫式部を題材にした絵は数多くあり、源氏物語展が開催されるとずらずら
っと並ぶ。お気に入りは英一蝶の観月図や勝川春章(1726~1792)
の‘見立紫式部図‘。また、明治以降では冨田渓仙、松岡映丘、堂本印象、
菊池契月が描いた式部にも魅了される。

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