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2020.03.28

美術館に乾杯! 妙心寺 その二

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   如拙の国宝‘瓢鮎図'(室町時代・1413年頃 退蔵院)

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  狩野元信の‘瀟湘八景図'(重文 16世紀 東海庵)

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  海北友松の‘花卉図屏風'(重文 17世紀)

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  海北友松の‘寒山拾得図屏風'(重文 17世紀)

妙心寺の三門の西側にある退蔵院に室町時代に描かれた記念碑的な水墨画
がある。描いたのは禅好きの足利四代将軍・義持と密接な関係をもってい
た相国寺の画僧如拙。角ばった顔の男が瓢箪を持って立っており、その先
の川には大きな鯰は泳いでいる。この風采のあがらない男は一体何をしよ
うとしているのか。

如拙が義持から与えられたテーマは‘すべすべした瓢箪でぬるぬるした鯰を
おさえとれるか?'。まず不可能なことはわかっているが、禅の極意を得よ
うとする僧たちは答えがあるようないような禅問答をくりかえす。それら
が絵の上のほうにびっしり記されている。

狩野元信(1477?~1559)の行体で表現されたお馴染みの画題
‘瀟湘八景図'は牧谿の幻想的な絵とくらべると山々の輪郭が見やすいため、
描かれているがかれている場所のイメージがよくのみこめる。墨の濃淡で奥
行き感をだし霧や霞の感じさせるところがなかなかいい。

妙心寺には狩野山楽だけでなくこれまたビッグネームの海北友松(1533
~1615)が最晩年に仕上げた3つの屏風がある。もっとも魅了される
のが‘花卉図'、大覚寺にある山楽の牡丹もすばらしいが、友松の牡丹もぐっ
とくる。牡丹はボリュームがあるのでこれくらいどーんと登場すると思わず
息を呑んでみてしまう。

不気味な笑いが気になる‘寒山拾得図'、経巻を思いっきりひろげているのが
寒山で後ろで箒をもっているのが拾得。金碧画で寒山拾得をみることはほか
にないが、地の金が二人の笑いの違和感を消しているのがおもしろい。

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