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2020.03.02

Anytime アート・パラダイス! 子ども絵(17)

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  デ・キリコの‘通りの神秘と憂愁’(1914年)

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  ダリの‘病める子供’(1923年 サルバドール・ダリ美)

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  コールの‘無題(べベ・マリア)’(1940年代初め MoMA)

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  クレーの‘玄関先の階段に立つ少年’(1923年)

非常事態宣言が出された北海道では街から人の姿が消えた。閑散とした札幌
の光景をみてある絵が重なった。それは形而上派のデ・キリコ(1888~
1978)が1914年に描いた‘通りの神秘と憂愁’。音が消えた街角で目
につくのは建物と銅像の長い影。そして、強い陽がさしているところの左下
に目をやると輪回しをして走っている少女がいる。この少女も影のように
みえる。見慣れた街の光景なのにどこか不安で落ち着かない気分になって
くる。どうも現実とは違う夢の世界に迷いこんだみたい。

ダリ(1904~1989)の初期の作品‘病める子供’はダリの自画像。
卵形の顔と大きな目はダリのイメージとすぐにはむすびつかないが、いいと
この坊ちゃんだったことはわかる。ダリは小さい頃、仮病をつかって両親を
驚かせ自分に注意を向かせていた。これは精神的な病。

NYのMoMAには近現代アートの傑作が数多く飾られているが、ジョセフ・
コーネル(1903~1972)の‘無題(べベ・マリア)’のところにくる
と一瞬ドールハウスに紛れ込んだのかと錯覚する。これは玩具の立体コラー
ジュ。小さな箱のなかに女の子の人形がたくさんの小さな木に囲まられる
ようにおさまっている。お好みの少女をとじこめる空間をつくりノスタルジ
ックで幻想的な気分にひたるのはオタク族のフィギュア集めと変わらない。

小学生低学年の子どもたちがお絵かきで描いたような印象を与えるのが
クレー(1879~1940)の‘玄関先の階段に立つ少年’。子どもは立体
感覚を表現することがまだできないのでモチーフはペタッと平板な形になる
。玄関の前の階段を少年はこれから上がるところ。大きな頭が重たいのか
体が横に傾いている。

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