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2020.03.05

Anytime アート・パラダイス! ゴッホの糸杉(2)

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   ‘糸杉のある緑の麦畑’(1889年6月 プラハ国立美)

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   ‘糸杉のある麦畑’(1889年6月)

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   ‘糸杉のある麦畑’(1889年9月 ロンドン・ナショナル・ギャラリー)

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  ‘ヌエネンの古い教会の塔’(1884年 クレラー=ミュラー美)

ゴッホ(1853~1890)がサン・レミで描いた糸杉はもう3点ある。
いずれも小麦畑との組み合わせで描かれている。最初がプラハでお目に
かかった‘糸杉のある緑の麦畑’。6月の中頃仕上げたあと次にとりかかったの
がチューリヒの個人コレクターが所蔵する‘糸杉のある麦畑’。そして、この
絵のレプリカが3ヶ月後に誕生した。

プラハにある糸杉は存在感がちょっと弱い。麦畑を手前の草木と向こう側の
糸杉に挟まれた川の流れのようにどんと表現しているため、このイエロー
パワーにまわりの家などと同様糸杉も負けている。一方、糸杉が右側に移動
した2点はまとまった糸杉の形をしているため、視線がすっと向かっていく
。さらに大きく描かれた空の白い雲はうねるように流れており、‘星月夜’の
前触れを感じさせる。

ゴッホは弟テオに宛てた手紙で糸杉のことをこんな風に語っている。
‘糸杉のことを私はいつも考えている。ひまわりの絵のような何かを描きた
い。私が糸杉をみたとき誰もまだその絵を描いていないことに驚いた。線と
いい、形といい、エジプトのオベリスクのように美しい。そして緑がなんと
も特別なすばらしい色である。糸杉は太陽がいっぱいの景観のなかでは黒い
印象があるが、それはもっともおもしろい黒色のひとつであるし、とらえる
のが大変だったので、ほかのどんな色も考えられない。青にむかって、正確
に言うなら青のなかで糸杉はみられなくてはならない’

日曜美術館に出演していた美術史家がゴッホは糸杉のイメージを教会の尖塔
にも重ねていたと指摘していた。とりあげられた‘ヌエネンの古い教会の塔’は
クレラー=ミュラー美でみたが、細い尖塔と糸杉は結びつかなかった。

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