« 美術館に乾杯! 醍醐寺 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 南禅寺 »

2020.03.24

美術館に乾杯! 醍醐寺 その二

Img_0002_20200324221001     国宝‘閻魔天像’(平安時代後期・12世紀)

 

Img_0003_20200324221001    国宝‘訶梨帝母像’(鎌倉時代・13世紀)

 

Img_20200324221001  俵屋宗達の‘舞楽図屏風’(重文 江戸時代・17世紀)

 

Img_0001_20200324221001  俵屋宗達の‘田家早春図’(重文 江戸時代・17世紀)

 

醍醐寺の仏画はバラエティにとんでおり、‘閻魔天像’と‘訶梨帝母像’にも魅了される。菩薩の形で描かれる密教の閻魔天は鎌倉時代以降にでてくる忿怒の形相をした地獄の王とはうって変わって優しいイメージ。ぷくっとした丸顔で水牛にまたがる姿は安心してみられる。

閻魔天同様、画面いっぱいに描かれている訶梨帝母(かりていも)はもともと
は幼児を食らう悪鬼女の鬼子母神。マグダラのマリアがキリストと会って改心
したように鬼子母神も釈迦と出会ったことで幼児を庇護する善神に変身する。
ここでは右手に多産を象徴する柘榴を持ち、左手に裸の赤子を抱いている。頬
がゆるむのが訶梨帝母の前にいる童子が帯を引っ張って柘榴をねだるところ。

琳派好きの人にとってここ醍醐寺は一度は訪問すべき場所かもしれない。それ
は足を運ぶ価値のある美術品の中に俵屋宗達の絵画が3点も含まれているから
である。‘舞楽図屏風’、‘扇面散貼付屏風’、そして‘芦鴨図衝立’(いずれも重文)。また、現在は静嘉堂文庫にある国宝の‘源氏物語関屋澪標図屏風’も明治期までは醍醐寺にあった。

舞楽を演じる舞人が金地に鮮やかに映える緑や赤の衣装を身に着けている。
カラフルな色彩の力と意匠性豊かな装飾性がまさに琳派の真髄。そして、空間
のつくりかたにも非凡な才能がうかがわれる。左の上隅に松と桜を添えている
が、憎いのが全部をみせないで上部をカットしていること。これにより想像が
ふくらみ目の前の空間がぐっと広がる。

‘田家早春図’は‘扇面散貼付屏風’の一枚で茅葺屋根の家が二軒うまいことおさまっている。扇面は宗達が営む絵屋の主力商品だからその構図はさらさらっといいものが出来上がる。宗達はこの扇面でデザインの腕をあげ、光琳は小さい頃から親しんでいた着物の柄で自然に装飾の極意を身につけた。

|

« 美術館に乾杯! 醍醐寺 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 南禅寺 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! 醍醐寺 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 南禅寺 »