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2020.03.14

美術館に乾杯! 京都国立博物館 その二

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    国宝‘餓鬼草子絵巻’(平安時代 12世紀)

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  国宝‘病草子絵巻 眼病の治療’(平安時代 12世紀)

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  国宝‘芦手絵和漢朗詠抄’(平安時代 1160年)

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  国宝‘古神宝類 彩絵檜扇’(14世紀)

いろいろな話が絵画化された絵巻のなかで緊張を強いられるのが地獄絵や
餓鬼の姿を描いた餓鬼草子。京博にある餓鬼草子は先祖供養に集まる食水餓
鬼の場面が一番印象深い。ここは墓場で人々が塔婆に水をかけて死者を供養
している。誰もそばにいる餓鬼に気づかない。集まって来た餓鬼たちの
お目当ては水。腹の突き出た痩せこけた体を丸めこぼれた水をピチャピチャ
となめている。

‘病草子’をみると今も遠い昔も人間は同じように病や奇形に苦しめられたの
だなと思う。ここには9つ病気がでてくる。‘眼病の治療’は目が見えにくく
なった男が治療してもらっているところだが、ニセ医者にお願いしたため目
に鍼をうたれひどい目にあう。可哀想に血がたらたら流れている。ほかには
‘歯の揺らぐ男’、‘息の臭い女’、ちょっときわどい‘二形(ふたなり、両性器を
もっている男のこと)’などがある。

友人、知人に字が上手いのが3人いる。年賀はがきが来るたびに感心してな
がめている。美しい書にかぎりなく愛着を覚えるが、世の中にいる書の達人
にはとてもとても叶わない。‘芦手絵和漢朗詠抄’はこれまで日本美術の大き
な展覧会で数回遭遇した。装飾料紙に描かれた水辺の景色に文字を隠しその
謎解きを楽しむ貴族たちの風流気分はハイレベル。

広島の厳島神社に平安時代の彩絵の扇があり、檜の薄板を重ねて作られた扇
は古神宝類の欠かせないアイテムであることを知った。以来、これに魅了さ
れている。新宮市の阿須賀神社に伝来したこの檜扇には平安時代の形式を
まねて浜松図が描かれている。

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