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2020.03.30

美術館に乾杯! 大徳寺 その二

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   大仙院庭園 枯山水石組

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 狩野元信の‘四季花鳥図'(重文 室町時代・16世紀 大仙院)

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  狩野永徳の国宝‘花鳥図'(室町時代・1566年 聚光院)

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  狩野永徳の国宝‘花鳥図'(室町時代・1566年 聚光院)

大徳寺山内にある24の塔頭のうち常時拝観が可能なのは大仙院、高桐院、
瑞峰院、龍源院の4つだけ。これまで足を運んだのは大仙院のみ。訪問し
たときはまだ日本画へ前のめり状態ではなかったので枯山水の庭園のほうが
強く印象に残った。枯山水庭園をすぐイメージする竜安寺とちがって、ここ
では部屋のすぐそばにこじんまりと庭園が造られているので石組の形で表現
された険しい山岳や砂の大海に浮かぶ舟をじっくりと感じることができる。

狩野派の礎をつくった狩野元信(1477?~1559)の絵をはじめてみ
たのはここに飾ってあった‘四季花鳥図'。これは八幅の障壁画だが、画像は
美術本によく載っている場面。ところが、じっさいにみたのはこれではなく
てもう半分のほう。だから、S字のように曲がる松の太い幹の後ろにどどっ
と流れ落ちている滝や鮮やかな赤い羽が印象的な鳥にいつかお目にかかりた
いと強く願ってきた。それがようやく実現したのは3年前サントリー美で開
催された狩野元信展。天にも昇るような気持でみていた。

聚光院方丈にもすばらしい障壁画がある。描いたのは狩野松栄(1519~
1590)と永徳(1543~1590)の父子。でも、これらは非公開。
だから、専門家でないと見る機会がない。ところがいいめぐりあわせが
2003年におきた。東博が襖絵を全部公開する特別展を開催してくれたの
である。

お気に入りはMr.狩野派の永徳が描いた‘花鳥図'。松を思わせるような巨大な
梅の木。その細い枝が左のほうへどんどんのびていくフォルムには躍動感を
ためた安定感がある。梅を主役に引きたてているのは幹にとまる鳥や鶯、
流石永徳、ものが違うという感じ。この梅の木の反対側に描かれている体を
ねじった鶴と松の関係がおもしろい。松がぐっと幹を傾けているので鶴は
それに呼応するように首を松のほうへむけている。

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