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2020.03.22

美術館に乾杯! 仁和寺 その二

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   空海の国宝‘三十帖冊子’(平安時代・9世紀)

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 国宝‘宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱’(平安時代・10世紀)

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  国宝‘宝相華蒔絵宝珠箱’(平安時代・10世紀)

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  野々村仁清の‘色絵瓔珞文花生’(重文 17世紀)

2年前のちょうど今頃東博で‘仁和寺と御室派のみほとけ’が開催され、
仁和寺のお宝がどっと披露された。おかげで春秋の特別展示では一度にみれ
ないものまでお目にかかれることになった。804年に入唐した空海が長安
の恵果阿闍梨から密教の秘法を修得した。そのとき、現地で書き写した経典
類の記録が‘三十帖冊子’。何が書いてあるか読めないが、空海の筆となると
真剣にみてしまう。

その冊子を収納する箱が仏教関連の特別展や国宝展の定番美術品となって
いる‘宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱’。金銀の研出蒔絵で描かれているのは宝相
華唐草、迦陵頻伽(かりょうびんが、極楽浄土に棲むという想像上の鳥で
人面鳥身の姿をしている)、蝶、鳥、雲気など。これらの文様がぐるっと回
るような形で配置されている。柔らかく流麗な表現にいつも夢中にさせら
れる。

もうひとつの蒔絵のお宝‘宝相華蒔絵宝珠箱’も蓋の表や側面にびっしりリズ
ミカルに描かれている宝相華唐草や鴛鴦、尾長の瑞鳥などが目を楽しませて
くれる。平安時代の蒔絵の遺品はわずかしか残っていないので仁和寺の箱
は長く記憶にとどまる。

江戸時代に仁和寺の門前に窯を開いていた野々村仁清の‘色絵瓔珞文花生’は
胴の中ほどが膨らんだ中蕪型の造形が印象的。ここに描かれている卍形を含
む瓔珞(ようらく、宝玉・貴金属を連ねた飾り)が目を楽しませてくれる。
これは仁清が仁和寺に寄進したもの。

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