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2020.03.27

美術館に乾杯! 妙心寺 その一

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   狩野山楽の‘龍虎図屏風'(重文 17世紀初)

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  狩野山楽の‘商山四皓図屏風'(重文 17世紀初)

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 狩野山楽・山雪の‘梅花遊禽図襖'(重文 1631年 天球院)

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  長谷川等伯の‘枯木猿猴図'(重文 16世紀 龍泉菴)

仁和寺から南へちょっと歩くと禅寺の妙心寺がある。京都の寺や神社は全
部が全部いつ行っても中に入れるというわけではない。だが、こうした
非公開になっている文化財が年に2回特別にみれる機会がある。妙心寺は
普段みれるところとこの特別な公開を利用して2回訪問した。

ここにある日本絵画で最も印象深いのは狩野山楽(1559~1635)
の‘龍虎図'。龍と虎が戦うとどっちが勝つか?この絵に限っていえば、虎
に軍配が上がる。虎の絵は数多くあるが、獰猛度No.1はこの虎。口を開け
て龍を威嚇する姿には大きなパワーが秘められている。うかつに近づくと
大怪我をしそう。

‘商山四皓図'は色彩の力が全面にでている屏風。描かれている人物は中国
秦時代の隠士。いずれも髭や眉毛は白かったため四皓と呼ばれていた。
視線が向かうのはその白く光る髭ではなく、一癖ありそうな目。とくに
中央にいる人物のグロテスクな目つきが忘れられない。

天球院は境内にある塔頭のひとつ。ここに見ごたえのある花鳥画がある。
山楽・山雪(1590~1651)親子の合作による‘梅花遊禽図'。これ
を主として描いたのは山雪、このとき42歳で山楽は73歳だった。はっ
とするのは老梅の樹が垂直に角々と曲がる前衛的な表現。このフォルムに
度肝を抜かれる。そして岩の上にいる山鳥と枝のてっぺんにとまる小禽。
この二羽がつくる斜めのラインと樹のつくる垂直線が画面に動きを与え
ている。

龍泉菴にある長谷川等伯(1539~1610)の‘枯木猿猴図'も妙心寺
のお宝。数点描いた猿の絵は牧谿の手長猿がお手本になっている。左が
父猿で右は母子猿。心が和む水墨画に乾杯!

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