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2020.02.06

美術館に乾杯! 京都国立近代美術館 その六

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    安井曾太郎の‘婦人像’(1930年)

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       梅原龍三郎の‘雲中天壇’(1939年)

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    岡鹿之助の‘山麓’(1957年)

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 ザオ・ウ―キーの‘夜明け、夜でもなく朝でもなく’(1957年)

安井曾太郎(1888~1955)と梅原龍三郎(1888~1986)の
大規模な回顧展に遭遇するのを心待ちにしているが、なかなか実現しない。
昨年は充実した内容の岸田劉生展が東京ステーションギャラリーがあったの
でそろそろ安井と梅原に出番が回ってくる?期待したいのは二人のいい絵を
所蔵している東近美と東京都美。また、国立新美は動いてくれるだろうか?

肖像画の名手、安井の作品のなかで群を抜いていいのはチャイナドレスが目
に焼きつく‘金蓉’(東近美)と‘婦人像’。2枚のタイトルから受け取るイメー
ジは同じだが,じっさいは大きく違う。‘婦人像’のモデルをつとめた着物姿
の若い女性はバリバリの映画女優とか宝塚歌劇団の男役をすぐ連想する。

1月末、BSプレミアムシアターで放送された映画‘ラストエンペラー’
(1987年)をみた。ジョンローの演技と坂本龍一の音楽がTVで蘇ったの
は嬉しいかぎり。あらためて認識したのが舞台となった紫禁城の広さ。今
中国は新型コロナウイルスで国中が大変なことになっており、紫禁城観光は
閑散としている。また、梅原が描いた天壇にも人はいないだろう。1994
年北京の観光を楽しんだとき、この天壇は予定になかったのに時間をやりく
りして連れていってもらったので感慨深い。

岡鹿之助(1898~1978)の代名詞となった発電所シリーズ。その一
枚が長野県にある中部電力の発電所を描いた‘山麓’。特別気にかかる建物で
もない発電所が鹿之助の緻密な点描によって貴族の館あるいは王族の城のよ
うに変容する。これが絵画の力。描かれた風景は実景の再現ではなくここ
にはより静寂で神秘的な世界がある。

1/18にオープンした八重洲のアーチゾン美(旧ブリジストン美)へでか
けるタイミングをはかっているが、事前予約制がしっかり適用されるのか美
術館にふらっといっても入れるのか、まだ確認していない。コレクション展
にはたぶん展示されているザオ・ウ―キー(1921~2013)の抽象画
を京近美も所蔵している。赤外線写真を見ているようにも映る‘夜明け、夜
でもなく朝でもなく’、縦2m、横3mの大きな画面に何か小さな生き物がう
ごめいているよう。

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