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2020.02.04

美術館に乾杯! 京都国立近代美術館 その四

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    上村松篁の‘孔雀’(1983年)

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    川端龍子の‘佳人好在’(1925年)

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       安田靫彦の‘菖蒲’(1931年)

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       河井寛次郎の‘白地草花絵扁壺’(1939年)

花鳥画を得意とする日本画家にとってどの花や鳥を描くかは簡単に決まるよ
うで決まらないかもしれない。とくに見栄えが派手な鳥の場合は見る者を唸
らせるように描かないとあとでやっぱりやめたほうがよかっということにな
る。でも、上村松篁(1902~2001)ほどの腕前があると豪華な羽を
みせつける孔雀が画面いっぱいに姿を現す。ずっとみていてもこの孔雀は飽
きない。

大田区にある川端龍子(1885~1966)の記念館は長いこと出かけ
てない。以前はここが所蔵する大作の数々を全部みようと頻繁に通った。
そして、回顧展を2回体験したため画集に載っている主要な作品はおおよそ
目のなかに入った。京近美には2点いい絵がある。鯉の群れを描いた‘曲水図’
は縁がないままだが、濃密な雰囲気が漂う‘佳人好在’のほうは心を鎮めてじっ
くりみた。描かれているのは南禅寺の近くにある老舗料亭の茶室。お膳にの
った海老や小魚にすっと視線がむく。

安田靫彦(1884~1978)の花鳥画は小林古径に較べると少ない。
そのなかでよく描いた梅はどことなく琳派の香りがする。それは燕子花と
同類の‘菖蒲’でも感じられ、青と白の花にも下のグレーのところにも宗達風の
たらしこみがみられる。靫彦は宗達や光琳の花鳥画に魅了されたにちがい
ない。

京近美の通常展示で河井寛次郎(1890~1966)の傑作‘白地草花絵
扁壺’をみたかどうかは記憶があやふや。角々した形が目に心地いいこの扁壺
は作られてから18年後の1957年、ミラノのトリエンナーレ展で見事
グランプリに輝いた。本人は出品が友人のコレクターの計らいであったこと
を知らなかったらしい。

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