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2020.02.20

Anytime アート・パラダイス! 子ども絵(6)

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  ヴァン・ダイクの‘プファルツ選帝公子ルプレヒト’(1632年 ウイーン美術史美)

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 ゲインズバラの‘ブルー・ボーイの肖像’(1770年 ハンテイントン美)

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  コンスタブルの‘フラットフォードの製粉場’(1817年 テート・ブリテン)

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  ミレイの‘両親の家のキリスト’(1850年 テート・ブリテン)

バロックの肖像画の巨匠、ヴァン・ダイク(1599~1641)はモデル
の実際の姿以上に上手に描いたことで知られている。これは宮廷画家の宿命。
とくに女性は綺麗に仕上げいい気分にさせることに腐心した。ボヘミア王
フリードリヒ5世の息子ルプレヒトは女性の顔のような印象でなかなかの
美少年。女性の描き方の影響が出ている。

これに対してイギリスの画家ゲインズバラ(1727~1788)の描いた
王族や貴族の肖像画をみるとモデルに脚色を加えていない感じ。個性がうま
くひきだせるよういろいろ工夫をしたのは衣装や背景のつくり方。見栄えの
する青い衣装が少年をぐっとひきたてている‘ブルー・ボーイ ジョナサン
・バトールの肖像’はつい見入ってしまうほどの出来映え。

コンスタブル(1776~1837)の回顧展に遭遇することを強く願って
いるが、まだ実現しない。ターナー展があったのだからコンスタブルもお願
いしたいところ。国立新美か東京都美に期待したいが、学芸員はほかの画家
に夢中なのだろう。テート・ブリテンが所蔵する‘フラットフォードの製粉場’
は馬にまたがった少年とその後ろで作業をしている少年のところにすっと目
が寄っていく。絵の印象はコローの風景の中に少年を入れた‘ティヴォリ、
ヴィラ・デステ庭園’とよく似た感覚が生じる。

ラファエロ前派の旗手ミレイ(1829~1896)の‘両親の家のキリスト
(大工の仕事場)’に大変魅了されている。視線が向かうのは中央の弱々しい
キリストではなく、右端の水をもってきた幼子洗礼者ヨハネのほう。横目で
をみるところがじつにいい。このまなざしで主役をいっぺんに食ってしまっ
た。 

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