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2020.02.13

Anytime アート・パラダイス! 子ども絵(1)

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    ラファエロの‘椅子の聖母’(1513~14年 ピッテイ美)

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  ラファエロの‘サン・シストの聖母’(1513年 ドレスデン国立絵画館)

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  ダ・フォッリの‘音楽を奏でる天使’(1480年 ヴァチカン美)

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   パルミジャニーノの‘弓を削るアモル’(1534年 ウィーン美術史美)

絵画とのつきあいが長くなると作品に向き合う気持ちが少しずつ変わって
くる。それは新しい絵に注ぐエネルギーが弱くなりこれまでみた名画へのこ
だわりが増していくこと。女性画をみる時間が長くなり、画家の代表作への
思い入れが以前にも増して強くなっていく。そして、好きな女性画にくらべ
ると数ではかなわないが子ども絵への愛着も深まる。

子ども絵のオールスターを選ぶ場合、今は十分絞り込まれ第一列に入るグル
ープは固定されている。まずあげなくてはならないのはルネサンスのラファ
エロ(1483~1520)が描いた‘椅子の聖母’。この可愛い幼子キリスト
に魅了され続けている。小さい頃この絵を美術本でみていつか本物に会いた
いと強く思った。だから、フィレンツェのピッティ宮殿で絵の前に立ったと
きは大感激だった。聖母子の画家の代表作をやっとみたぞ!人生における最
も幸せな瞬間、心理学者マズローのいう‘最高の瞬間’をつかみとることがで
きた。

ドイツのドレスデン国立絵画館にある‘サン・シストの聖母’も忘れられない
一枚。視線が向かうのは中央に描かれた聖母子ではなく、下にいる二人の天
使。左の天使の頬杖をつく仕草がなんとも愛らしい。ラファエロはこんな
茶目っ気がありだまし絵的な宗教画をどこで思いついたのだろうか。

秋にやって来るカラヴァッジョの‘キリストの埋葬’が展示されているヴァチ
カン美にも輝く天使がいる。ダ・フォッリの‘音楽を奏でる天使’。これは
フレスコ画の断片のひとつで、この綺麗な金髪がフランス人形を連想させる
天使のほかにリュートを弾く若い女性の天使も描かれている。

マニエリスムの画家のなかでは別格扱いにしているパルミジャニーノ
(1503~1540)のとてもいい絵にウィーン美術史美でお目にかか
った。そのときから17年もたっているが、‘弓を削るアモル’が強く印象に
残っている。おもしろいのがアモルの両足の間におさまっている二人のプ
ットー。女の子は愛の神アモルに触れようとするが炎をおそれ慌てて手を
引っこめる。そのしかめつらの顔がじつにいい。

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