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2020.02.11

Anytime アート・パラダイス! 子どもが主役

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 カラヴァッジョの‘聖マタイの殉教’(1600年 サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂)

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  カラヴァッジョの‘イサクの犠牲’(1601年 ウフィツィ美)

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  カラヴァッジョの‘勝ち誇るアモール’(1601年 ベルリン絵画館)

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  カラヴァッジョの‘アロフ・ド・ヴィニャクールの肖像’(1608年 ルーヴル美)

名作映画には子どもの演技に感動するものも多い。昨年10月BSプレミアム
シアターでみたイタリア映画の‘鉄道員’がなかなか良かった。そして、イタリ
ア国内で絶大な人気を誇るカラヴァッジョの絵にも描かれた子どものしぐさ
や表情が頭にこびりついているものがある。

‘聖マタイの殉教’では絵のハイライトは中央に描かれたマタイに刺客が襲い
かかっている場面だが、口をあけてわめいている若い男と同じくらい視線を
集めるのがマタイの傍で手を大きく右のほうにまわしている男の子。‘わー、
大変!マタイのおじさんが殺されちゃう!’と動転しているのだろう。まわり
にいる人たちの驚く姿よりこの子の身振りのほうが数倍インパクトがある。

顔の表情が強く目に焼きついている一枚が‘イサクの犠牲’、父アブラハムに
顔を押さえつけられ恐怖におののくイサク。まさに怖いことが起こる寸前。
この少年の姿は胸が痛くなる。一方、明るい笑顔が心をなごますのが‘勝ち誇
るアモール’。笑いにくわえて驚愕することがもうひとつある。それは肌の
描写。本当に目の前に裸の子どもがいるよう。

‘アロフ・ド・ヴィニャクールの肖像’では騎士団長の横で兜をもっている小姓
のきりっとした視線がとても気になる。緊張した様子が穏やかな表情をした
騎士の立ち姿をひきたてているのがスゴイ。やはり肖像画は目の描き方によ
って人物への肩入れが違ってくる。

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