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2020.01.28

美術館に乾杯! 京都市京セラ美術館 その二

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    村上華岳の‘阿弥陀’(1916年)

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    北野恒富の‘浴後’(1912年)

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    入江波光の‘彼岸’(1920年)

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    冨田渓仙の‘伝書鳩’(部分 1934年)

京都で活躍した日本画家をあげたらきりがないほど多い。村上華岳
(1888~1939)はそのひとりで土田麦僊や小野竹喬らと新し
い日本画の表現をもとめて研鑽した。その深みのある作風は画壇で強い刺激
を与えた。‘阿弥陀’は28歳のとき描いた仏画。20代の後半で生み出した
こんなすばらしい阿弥陀が華岳の仏画の出発点なのだから恐れ入る。

北野恒富(1880~1947)の回顧展が3年前千葉市美であった。回顧
展はありがたいものでたくさん集まった作品は美人画の世界で大阪を
拠点にして確固とした地盤を築いた画家がいたことを教えてくれる。松園、
清方、深水が位置する第一列にこの恒富を加えておかなくては美人画が語れ
なくなった。‘浴後’はすごくノスタルジックな一枚で小さい頃こんな絵柄が
デパートとか日本酒のポスターにあったことを思い出す。

西洋の宗教画を連想させるのが入江波光(1887~1948)の‘彼岸’。
一見するとジョットの絵をみている感じ。描かれている山々や湖からは東洋
の場面設定であり、空を舞う女性たちは敦煌の壁画に登場する飛天と重ねる
のが素直な見方かもしれないが、どういうわけか初期ルネサンスの絵にでて
くる天使のイメージのほうが強い。

ここには冨田渓仙(1879~1936)のとてもいい絵が数点ある。魅了
されているのが鹿の動的描写と構成に惹きこまれる‘雪中鹿’と‘伝書鳩’。鳩と
伝書鳩は強く結びついている。だから、巣箱の中やまわりにいるの鳩や飛び
出した鳩をみるとつい郵便物を仕分けする現場を感じてしまう。確かに
伝書鳩たちはgood jobをしている。

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