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2020.01.31

美術館に乾杯! 京都国立近代美術館 その一

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       竹内栖鳳の‘おぼろ月’(1928年)

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       横山大観の‘山路’(1911年)

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    上村松園の‘舞仕度’(1914年)

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    村上華岳の‘夜桜之図’(1913年)

道路を挟んで向かいあうように建っている京都国立近代美術館と京都市京セ
ラ美術館。出かけた回数は京近美のほうが3倍ほど多い。そのなかで印象深
いのは横山大観展(2004年)と村上華岳展(2005年)と福田平八郎
展(2007年)。また、フンデルトヴァッサー展(2006年)にも駆け
つけた。振り返ってみるとこの頃は毎年京都へ出かけていた。

2013年、東近美で竹内栖鳳(1864~1942)の大規模な回顧展が
あり、待ち焦がれていた‘おぼろ月’に巡りあった。この絵は手元の図録による
と個人の所蔵のはずだが、プレートには京近美蔵と記されていた。こういう
いい絵が国立の美術館におさまるのはいい話である。狐とおぼろ月のくみあ
わせがとて斬新。もう一度みてみたい。

回顧展の開催がもっとも多い横山大観(1868~1958)なので主要
作品は大方目のなかに入った。ここにある‘旅路’は回顧展に定番の作品。一見
すると平板な表現にみえるが、樹木の重なりやざざっとした筆使いの木の葉
により画面の奥行き感が出ている。

上村松園(1875~1958)の初期の作品‘舞仕度’は綺麗どころがこれ
ほど揃うとちょっと後ずさりしてしまう。これに対し、村上華岳(1888
~1939)の賑やかな‘夜桜之図’は身をのりだしてこちらで宴に興じてい
る男女や向こうで通りを歩いている人たちをじっくりみたくなる。

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2020.01.30

美術館に乾杯! 京都市京セラ美術館 その四

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    小野竹喬の‘夕雲’(1965年)

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    池田遙邨の‘雨の大阪’(1935年)

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    須田国太郎の‘村’(1937年)

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    堂本尚郎の‘作品60-1’(1960年)

名の知られた画家とのつきあいが長くなると一度は回顧展に遭遇したい。
理想をいえば2回まわってくるといいが、定期的に回顧展が開かれる画家は
限られている。例えば京都にアトリエを構えた日本画家で2回以上幸運に
恵まれたのは上村松園、上村松篁、小野竹喬、福田平八郎の4人。あとの
竹内栖鳳、村上華岳、土田麦僊といったビッグネームでも1回だけ。

2回組の小野竹喬(1889~1979)は夕焼けの茜色の情景に魅せら
れた画家。ここには76歳のとき描いた‘夕雲’がある。竹喬のすごいところ
は晩年になるほど余計なものをはぶき濁りのない色と意匠化したモチーフを
融合させとてもスッキリした風景画を生み出したこと。西洋の画家ではマテ
ィスと同じような道を歩んでいる。

池田遙邨(1895~1988)の‘雨の大阪’はぐるっとまわる道路の画面
構成がなかなかいい。大阪の街に馴染みがないのでここがどこなのか実感が
ないとはいえ、近代的な都市の雰囲気は十分伝わってくる。そして、雨を
斜めの線で表現するのは浮世絵的で親しみやすい。遙邨は浮世絵が好きだか
ら、すぐ広重の絵を思い浮かべたのだろう。

京都生まれの二人の洋画家、須田国太郎(1891~1961)と堂本尚郎
(1928~2013)は運よく回顧展にめぐりあえた。ともに文化勲章
受章に値するほどの輝く創作活動をしたのにそうならなかったのは選ぶ側の
アート心がなかったためと割り切るほかない。

‘村’は暗い画面に描かれた家々のなかで光があたっているところが浮き上が
ってみえるのは印象的。ア―ティゾン美(1/18オープン、旧ブリジスト
ン美)にあるザオ・ウーキーの作品とシンクロするイメージが強く沸き立つ
堂本の‘作品60-1’は気品にみちた抽象画である。

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2020.01.29

美術館に乾杯! 京都市京セラ美術館 その三

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      竹内栖鳳の‘絵になる最初’(重文 1913年)

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    前田青邨の‘観画’(1936年)

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    福田平八郎の‘青柿’(1938年)

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       上村松篁の‘池’(1954年)

竹内栖鳳(1864~1942)の作品は東京では山種美にある‘班猫’
(重文 1924年)がすぐ頭に浮かび、京都にあるもので印象的なのはこ
こが所蔵する‘絵になる最初’。この恥じらいのポーズがなんともいい人物画
は2016年重文に指定された。栖鳳は生き物の絵をたくさん描いており、
女性画は少ない。そして、おもしろいのが飛天を除いていずれも顔をしっか
りみせていないこと。舞妓は横向きの顔を扇子で隠し、農家の娘も正面を
向いていない。この絵でも正面をむいているが顔の大半は手で隠している。
栖鳳がどうしてこのように女性を表現したのか、その心のうちはまだとけ
てない。

意外なことだが、前田青邨(1885~1977)の回顧展は東京で体験し
ていない。2006年にあったときは島根県美、故郷の岐阜県美、浜松美。
そのため、わざわざ岐阜と浜松まで出かけた。画集に載っている名画の数々
を見逃すのはどうも気がおさまらない。強い鑑賞意欲に突き動かされるの
は幸せなときかもしれない。‘観画’に描かれた満州貴婦人の群像図を長くみ
ていた。

天性のカラリストであり抽象画のセンスも持ち合わせている福田平八郎
(1892~1974)は大分県の出身だが、小野竹喬(岡山県)らと同じ
くずっと京都で創作活動を続けた。‘青柿’はぱっとみると日曜画家でも描け
そうな花鳥画、でも日曜画家ではとても思いつかないところがある。それ
は柿の幹を見る者に意識させないように描いていること。青の葉っぱが斜め
に連続的の重ねられているのでその青の色が強く印象づけられる。色彩の
イメージが抽象画と結びつくのが平八郎の花の絵のマジック。

上村松篁(1902~2001)の‘池’は大変魅了される花鳥画。上に描か
れた群生する河骨の葉が水面に映る様がとても神秘的でそれを囲む広い空間
を思い浮かべるとそこだけが特別密度が濃い感じがする。

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2020.01.28

美術館に乾杯! 京都市京セラ美術館 その二

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    村上華岳の‘阿弥陀’(1916年)

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    北野恒富の‘浴後’(1912年)

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    入江波光の‘彼岸’(1920年)

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    冨田渓仙の‘伝書鳩’(部分 1934年)

京都で活躍した日本画家をあげたらきりがないほど多い。村上華岳
(1888~1939)はそのひとりで土田麦僊や小野竹喬らと新し
い日本画の表現をもとめて研鑽した。その深みのある作風は画壇で強い刺激
を与えた。‘阿弥陀’は28歳のとき描いた仏画。20代の後半で生み出した
こんなすばらしい阿弥陀が華岳の仏画の出発点なのだから恐れ入る。

北野恒富(1880~1947)の回顧展が3年前千葉市美であった。回顧
展はありがたいものでたくさん集まった作品は美人画の世界で大阪を
拠点にして確固とした地盤を築いた画家がいたことを教えてくれる。松園、
清方、深水が位置する第一列にこの恒富を加えておかなくては美人画が語れ
なくなった。‘浴後’はすごくノスタルジックな一枚で小さい頃こんな絵柄が
デパートとか日本酒のポスターにあったことを思い出す。

西洋の宗教画を連想させるのが入江波光(1887~1948)の‘彼岸’。
一見するとジョットの絵をみている感じ。描かれている山々や湖からは東洋
の場面設定であり、空を舞う女性たちは敦煌の壁画に登場する飛天と重ねる
のが素直な見方かもしれないが、どういうわけか初期ルネサンスの絵にでて
くる天使のイメージのほうが強い。

ここには冨田渓仙(1879~1936)のとてもいい絵が数点ある。魅了
されているのが鹿の動的描写と構成に惹きこまれる‘雪中鹿’と‘伝書鳩’。鳩と
伝書鳩は強く結びついている。だから、巣箱の中やまわりにいるの鳩や飛び
出した鳩をみるとつい郵便物を仕分けする現場を感じてしまう。確かに
伝書鳩たちはgood jobをしている。

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2020.01.27

美術館に乾杯! 京都市京セラ美術館 その一

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      上村松園の‘待月’(1926年)

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    菊池契月の‘南波照間’(1928年)

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    土田麦僊の‘平牀’(1933年)

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    堂本印象の‘婦女’(1948年)

2ヶ月前京セラ美のことを知りまたBS日テレで嵐山にできた福田美が紹介
されたので京都の美術館にたいする関心が高まった。どちらも新設の
美術館と思っていたら、京セラ美は正式には京都市京セラ美術館で以前
の京都市美だった。場所は京近美の前の同じところ。3/21にリニュー
アルオープンする。福田美も気になるので春に京都へ行こうかな、、

旧京都市美は京都で活躍した日本画家が描いたいい美人画をコレクショ
ンしているというイメージが強い。上村松園(1875~1949)は
勿論ある。回顧展には欠かせないピースのひとつである‘待月’。インパク
トがあるのは画面を下から上に突き抜ける柱。その向こうに後ろ姿の
女性が手に団扇をもち月が出るのを待っている。構図のアイデアは広重
の‘名所江戸百景’や清長の美人画から刺激を受けたにちがいない。

菊池契月(1879~1955)の‘南波照間’、土田麦僊(1887~
1936)の‘平牀’、そして堂本印象(1891~1975)の‘婦女’は
‘昭和の日本画100選’(1989年)に選ばれた作品。だから、京都市
美というとすぐこれらの絵が思い浮かぶ。

‘南波照間’は沖縄を旅したときの体験をもとにして描いた作品。肖像画、
風俗画、風景画がうまく融合させた傑作である。大きく描かれた二人の女
性の後ろをよくみるともう3人の女性が小さく々描かれている。平板な
人物描写のイメージの強い‘平牀’はかなり前にみたが、それ後とんと縁が
ない。そして、ずっと待っているのに姿を現してくれないのが堂本の
‘婦女’。仕切り直しで訪問すると会えるだろうか。

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2020.01.26

大相撲初場所 幕尻の徳勝龍が優勝!

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    大関貴景勝を堂々の正攻法で寄り切った徳勝龍

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    優勝を意識して本当に賜杯を手にした最高の晴れ姿

大相撲初場所は幕尻の徳勝龍(33歳、木瀬部屋)が大関貴景勝を堂々の正
攻法で破り初優勝をとげた。拍手々!14日目、徳勝龍が正代との1敗決戦
に勝ったので、優勝に大きく前進したと思ったがその通りになった。4場所
ぶりに幕内に戻ったベテラン力士がまさかの優勝。2横綱がいなくても今
場所は平幕の二人が頑張って勝ち星を重ね盛り上げてくれたのでいつも以上
熱が入った。これだから大相撲はやめられない。

徳勝龍はどうしてこんなに強くなったのか、よほど体調がよかったのか勝ち
続けていくうちに気分がどんどん乗ってきた。余計なことを考えず一番々
自分の相撲をとりきる。これはまさにスポーツ界でよくいわれる‘ゾーンに
入った’状態。今場所左脚首の故障が治りきらず負け越し大関から陥落した
豪栄道が全勝優勝したときもこのゾーンに入った結果だった。

こんな重量感のある相撲がとれたら来場所以降もいい成績が残せ幕内上位や
三役で相撲ファンを楽しませてくれるにちがいない。おおいに注目したい。

ほかの力士についてひとことふたこと。貴景勝は終盤の2日で印象を悪く
した。昨日の朝乃山といい千秋楽の徳勝龍といい大型力士を押し切れずまわ
しをとられては勝負にならない。来場所大関とりに挑戦する朝乃山に逆転さ
れる予感がする。正代は朝乃山につづく大関候補になったことはまちがいな
い。体は大きいので前にでるパワーがませばグンと強くなる。やっと才能が
開花しそう。

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2020.01.25

美術館に乾杯! アサヒビール 大山崎山荘美術館 その二

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     アサヒビール 大山崎山荘美術館

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    河井寛次郎の‘飴釉泥刷毛目鉢’(1955年)

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    濱田庄司の‘青柿掛分白流描大鉢’(1969年)

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   バーナード・リーチの‘飛鉋掻落飛燕文皿’(1953年)

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   芹沢銈介の‘型染 リーチ益子窯出しの図’(20世紀)

大山崎山荘美の自慢のコレクションはモネの睡蓮だけではない。もうひとつ
の目玉が民藝派のやきもの。河井寛次郎(1890~1966)、濱田庄司
(1894~1978)、バーナード・リーチ(1887~1979)がず
らっと揃っている。だから、民藝派が好きな人にとってここは日本民藝館、
大原美、足立美、河井寛次郎記念館、益子館と同様一度は訪れてみたい場所
かもしれない。

寛次郎の‘飴釉泥刷毛目鉢’をみるとすぐ頭をよぎるのは大型の台風が襲来す
るとき天気予報でだされる‘台風の目’。太い線で荒々しく表現された回転模
様の迫力にタジタジになる。太古の人類の祖先が神の存在と自然の驚異をな
い交ぜ状態にして感じたことを再現しているよう。

寛次郎の前衛作品が‘三色打薬’なのに対して、庄司のお得意は大皿に釉薬を
即興的に流し掛ける手法。‘青柿掛分白流描大鉢’は青と柿の市松模様の地に
白がなにか生き物がうごめくように流れている。一瞬の瞬間芸から心に響く
抽象美が生まれた。

イギリス人で民藝派のメンバーになったバーナード・リーチにも魅力的な
大皿がいくつもある。ここで見られるのはガレナ釉筒描で表現された‘ペリ
カン図’や‘グリフィン図’など6点。軽快なイメージが強く残るのが大分県
の小鹿田窯で制作された‘飛鉋掻落飛燕文皿’。皿の周辺にできた点々は飛鉋
(とびかんな)により削られたもので皿から飛沫する様は燕の飛翔するエネ
ルギーとぴったり連動している。

民藝派とも深く関わった芹沢銈介(1895~1984)の型染に魅了され
続けている。益子におけるリーチの作陶活動を生き生きと染め上げた‘リーチ
益子窯出しの図’もなかなかいい。

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2020.01.24

美術館に乾杯! アサヒビール 大山崎山荘美術館 その一

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    モネの‘睡蓮’(1914~17年)

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    モディリアーニの‘少女の肖像’(1918年)

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    クレーの‘大聖堂(東方風の)’(部分 1932年)

モネの回顧展に何度も足を運んでいると日本の美術館にもいい絵がたくさん
あることに気づく。そのなかでとくに惹かれたのがアサヒビール 大山崎
山荘美術館が所蔵する‘睡蓮’。国内にある睡蓮をあえてランク付けするとこ
れがベストワン。白の睡蓮の輝きがすばらしい!

大山崎にある美術館は2度訪問した。1回目は28年前名古屋に住んでいた
とき確かクルマで行き、2回目は10年くらい前濱田庄司とその息子、孫の
作品があつまったので京博のあとでかけた。このときはJRか阪急かを利用し
た。大山崎駅からはバスに乗った?よく覚えてない。

西洋絵画ではモネ(1840~1926)の‘睡蓮’が自慢のコレクションで
専用の部屋に3点飾ってあった。どれもほかの美術館であったモネ展でお目
にかかったが、そこにベストワンの絵があるのだから満足度は高い。モネ好
きなら、この睡蓮を見るためだけでも一度足を運ぶ価値がある。

モディリアーニ(1884~1920)の‘少女肖像(ジャンヌ・ユゲット)
’も魅了される一枚。お馴染みのモディ様式で描かれた少女だが、首の長さと
かアーモンド形の目にそれほど刺激を受けない。そして、少女のもつあどけ
なさが十分表現されており長くみられる肖像画に仕上がっている。

このところクレー(1879~1940)の回顧展から遠ざかっている。
将来スイス美術館巡りが実現すればベルンでクレーを存分に楽しむつも
りだが、まだ具体的な旅行計画は立っていない。2006年、川村記念美で
おこなわれたクレー展に出品されたのが‘大聖堂(東方風)’。クレー流の
点描画はスーラにくらべるとだいぶ素朴的だが、これもまた味がある。

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2020.01.23

美術館に乾杯! 細見美術館

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      ‘愛染明王像’(重文 12世紀)

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      伊藤若冲の‘雪中雄鶏図’(18世紀)

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      酒井抱一の‘桜瑠璃鳥図’(19世紀)

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    鈴木其一の‘雪中竹梅小禽図’(19世紀)

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     神坂雪佳の‘金魚玉図’(20世紀)

京近美や今年の3月新装オープンする京都市京セラ美(前の京都市美)から
歩いてもそうかからないところにある細見美へは2度訪問した。こじんまり
した美術館だが、伊藤若冲(1716~1800)や琳派の作品をたくさん
所蔵していることで知られている。いい情報があり日本橋高島屋で行われる
‘京都にある若冲’(3/8~4/6)に自慢のコレクションが披露されること
になっている。

古美術品がどのくらいあるのか詳しく知らないが、よく覚えているのが25
年前奈良博でみた‘愛染明王像’。一緒に並んでいた五大尊像や不動明王像同様、
口を大きくあけ目や眉をつりあげる怒りの表情は一度みたら忘れられない。
彫刻でも絵画でも愛染明王との対面はいつも緊張する。

今年は暖冬なので雪に縁がないかもしれないが、若冲の‘雪中雄鶏図’や
鈴木其一(1796~1858)の‘雪中竹梅小禽図’には竹や梅に雪がどっさ
り積もっている。日本絵画とつきあっているお蔭で実体験の機会がなくとも
季節感があじわえる。じっとみていると寒さで体が冷たくなってきそう。

青い鳥に目が吸いこまれる‘桜瑠璃鳥図’はもとは酒井抱一(1761~
1828)が数点制作した‘十二ヶ月花鳥図’の一図。山種美などにもあるが、
この絵は瑠璃鳥のインパクトが強くこの美術館がもっている抱一のなかでは
最も印象深い。

神坂雪佳(1796~1858)の‘金魚玉図’はお気に入りに一枚。意表突い
て正面からとらえた金魚の姿がじつにユニークで見方によればシュールな表現
にもみえる。金魚は丸いガラス容器に入っているのだが、その印象は消えて宙
に浮いている感じ。マグリットがみたら‘神坂、やるじゃない!’と唸るにちが
いない。

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2020.01.22

美術館に乾杯! 河井寛次郎記念館

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       ‘三色扁壺’(1961年)

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     ‘桃注’(1922年)

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     ‘辰砂刷毛目扁壺’(1937年)

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     ‘練上鉢’(1956年)

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     ‘木彫像(母子)’(1950~58年)

これまで出かけたやきものの展覧会では民藝派の河井寛次郎や濱田庄司の
回顧展が茶の湯展とともに最も多い。そして、河井寛次郎(1890~
1966)については京都にある河井勘次郎記念館や倉敷の大原美、出身地
の島根県安来市にある足立美でも目を楽しませてくれた。記念館があるの
は京博から北方向の五条坂。寛次郎は1920年、ここに‘鐘渓窯’を構え本
格的に作陶活動をはじめた。

回顧展があるときいつもガツーンとやられるのは‘三色扁壺’。緑、赤、黒の
釉薬がアクションペインティングのように飛び散っている。この生き生き
とした色合いが心に響く。驚くのはこんな前衛的な仕事を60歳代後半から
70歳代にかけて行ったこと。現代ア―ティストがつくるオブジェと一緒に
並べたとしてもすばらしいコラボが生まれそう。

初期につくった作品でお気に入りは‘桃注’。丸い形とともに青磁の青と赤み
がかったピンク色により表現された桃の質感描写に感動する。小品なのに目
に焼きついている。

‘辰砂刷毛目扁壺’の丸いフォルムをみて連想するものがある。秋から冬の
時期、熱いお茶を飲みながら食べる今川焼。食い意地がはっているので小さ
い頃からの大好物、レーズンサンドも思い浮かべる。まだありそうだが、
これ以上食べものと関連づけると寛次郎の笑いがとまらなくなりそうだから
やめる。

‘三色扁壺’のように文様のつくり方から抽象的なイメージが膨らむ‘練上鉢’にも
魅了されている。練上は色の違う土を重ねて練り込み、文様を生み出すもので
寛次郎が得意とした技法。なんだか目玉の怪物が暴れている感じ。

寛次郎はやきものだけでなく、木彫像、竹製の椅子やテーブル、キセルのデザ
インなどもてがけている。思わず足がとまったのが母と女の子をモチーフにし
た木彫像。微笑ましいのがほっぺの膨らみ。昨日亡くなった宍戸錠と同じくら
い大きい。

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2020.01.20

美術館に乾杯! 京都府立堂本印象美術館

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Img_0002_20200120221301      ‘冬朝’(1932年)

Img_0004_20200120221301      ‘木華開耶媛’(部分 1929年)

 

Img_0001_20200120221301     ‘交響’(1961年)

Img_0003_20200120221401     ‘意識’(1956年)

画家を認識するときこの人は日本画家か西洋画を専門に絵が描いている人か
はいちおう区別する。ところが、どっちも高いレベルの作品を生み出した
画家がいる。京都市出身の堂本印象(1891~1975)と加山又造
(1927~2004)。印象はぶったまげるほどすごい抽象画を創作し、
又造はブリューゲルやイタリア未来派を彷彿とさせる作品を描き画壇を驚か
せた。

立命館大のすぐ近くにある京都府立堂本印象美術館へは2度訪問した。堂本
印象という画家のことを知らないでここへ来たら、前衛的な模様が施された
建物の外観をみて現代アートの作家の本拠地に紛れ込んだと思うにちがいな
い。確かに半分は当たっている。抽象美全開の‘交響’や‘意識’などをみせられ
たら、誰だってカンディンスキー(1866~1944)とかモンドリアン
(1872~1944)の抽象絵画を思い浮かべる。

印象が並みはずれた才能の持ち主だということは前半の画家人生で描いた
伝統的な日本画の画題でも明らか。二曲一双の花鳥画‘冬朝’では冬の寒い朝、
川の流れのなかにひとかたまりになっている白鷺の群像表現が目を釘づけに
させる。また、隣に飾ってある兎の絵にも魅了される。印象のやさしい心根
がそのままでている。

‘木華開耶媛’は人気の高い作品で縦1.7m、横2.4mの大きな絵。描か
れているのは日本神話に登場する女神、木華開耶媛(このはなさくやひめ)。
うっとりしながらみていると古典西洋画の有名な作品が重なる。そう、ボッ
ティチェリの‘ヴィーナスの誕生’と‘春’。これは参った!

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2020.01.19

美術館に乾杯! 何必館・京都現代美術館

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      村上華岳の‘太子樹下禅那之図’(1938年)

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    村上華岳の‘武庫山春雲’(1936年)

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    麻田鷹司の‘天橋雪後図’(1972年)

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    北大路魯山人の‘つばき鉢’(1938年)

昨年、忘年会で会った友人は京都の南座で歌舞伎をみると言っていた。南座
から八坂神社のほうへ行く途中にあるのが何必館・京都現代美術館。この
何必館が‘かひつかん’と読めるようになるまで時間がかかった。‘何ぞ必ずし
も’と定説にとらわれない自由な創作活動を実践するという意味が込められ
ている。

この美術館の存在を知ったのは‘昭和の日本画100選’(1989年)に選
ばれた大阪市生まれの村上華岳(1888~1939)の‘太子樹下禅那之
図’と京都市生まれの麻田鷹司(1928~1987)の‘天橋雪後図’と出会
ったから。美術館はいつも才能豊かな画家の傑作と結びついており、何必館
の読み方はすぐには定着しなかったが漢字3文字は深く脳に刻まれた。

華岳は墨の太い線とぼかしを使って精神性の高い山水画をたくさん描いた。
‘武庫山春雲’をじっとみているとじわーっと自然の生命力につつまれていく。
そして、この山水画とともに華岳の代名詞となったのが仏画。菩薩像は丸顔
と大きくて鋭い目が特徴。代表作の‘太子樹下禅那之図’は悟りをひらくため
樹下で修業する若き日の釈迦が描かれている。こんな仏画を生み出した華岳
の画才の凄さに200%KOされた。

麻田鷹司の天の橋立図は雪舟と川端龍子の絵と並ぶすばらしい絵。冬の日本海
の厳しさが感じられる。またこの地を訪れてみたい。

ここは北大路魯山人(1883~1959)のコレクションでも有名。300
点くらい所蔵している。来月日本橋三越でこのコレクションを披露する‘北大路
魯山人展’(2/5~2/17)が行われる。久しぶりの魯山人なので楽しみ。

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2020.01.18

美術館に乾杯! 泉屋博古館 その三

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   岸田劉生の‘二人麗子図’(1922年)

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    山下新太郎の‘読書の後’(1908年)

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    東山魁夷の‘スオミ’(1963年)

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    板谷波山の‘葆光彩磁果文花瓶’(重文 1917年)

昨年の夏から秋にかけて東京ステーションギャラリーで岸田劉生
(1891~1929)の没後90年を記念した回顧展が開催された。好き
な画家だから見逃すわけにはいかない。東京のあと名古屋、山口に巡回する
ロング興行の間、劉生の代名詞となっている‘麗子像’は全部でコンテ、水彩
もふくめると24点でてきた。そのなかに最も大きな‘二人麗子図’もあった。

麗子像の‘ベスト3’にしているのはもっとも有名な‘麗子微笑’とこの絵の1年
後に描かれた‘二人麗子図とまだ縁のない‘麗子住吉詣之立像’。二人の麗子が
あたかも双子のように寄り添っている姿を描くのはかなり神秘的な表現だが
、なぜかあまり違和感がなくみれる。それは二人の白い顔が少女というより
は若い女性がみせる美しさを感じさせるから。

フェルメールの絵に女性が手紙を読む場面を描いたものがあるが、これとの
関連で思い出すのは山下新太郎(1881~1966)の読書をする女性。
東近美にあるのは窓際の女性を後からとらえた作品で、アーチゾン美(旧ブ
リジストン)のは読書中の女性。そして、ここにあるのは本を手にもち一息
ついている女性。この状況では肖像画そのものだから絵の魅力はぐんと増す。
しかも色白の綺麗な女性とくれば目はとろんとなる。

東山魁夷(1908~1999)が北欧を旅行したときの体験をもとに描い
た風景画で大変魅了されるのがフィンランドの森林や湖を横にどこまでも広
がるようにとらえたもの。3点ありいずれも大作、その一枚が‘スオミ’。まだ
一度しかみてないが、2年前国は違うが冬はともに厳しい自然と向き合わな
くてはならないノルウェーを旅したので、再会すると絵に感じるものがちが
ってくるのにちがいない。

出光美同様、住友コレクションにも板谷波山(1872~1963)のいい
作品が揃っている。‘葆光彩磁果文花瓶’にお目にかかったとき端正で緻密な
果物模様の描写を唖然としてみていた。完璧主義者の波山は納得のいく焼成
でないと片っ端から壊したという。そうした高い完成度を追及することによ
り、葆光彩磁の美しさが心を打つ見事な花瓶が生まれた。

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2020.01.17

美術館に乾杯! 泉屋博古館 その二

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      伊藤若冲の‘海棠目白図’(18世紀)

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    狩野芳崖の‘寿老人’(1877~87年)

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     ‘小井戸茶碗 銘六地蔵’(朝鮮時代 16世紀)

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    野々村仁清の‘白鶴香合’(17世紀後半)

お気に入りの絵師の作品がどこの美術館におさまっているかは最低限おさ
えておきたい。だから、伊藤若冲(1716~1800)を所蔵している
京都の美術館やお寺はすぐでてくる。細見美がたくさんもっているが、ここ
には‘海棠目白図’がある。とても可愛いのが丸くまがった枝にぎゅうぎゅう
詰めにとまっている目白の姿。日本橋高島屋で開催される‘若冲展’(3/8~
4/6)は京都にある絵が披露されるが、この絵は出品される?

山口県の毛利博物館(防府市)をとりあげたとき狩野芳崖(1828~
1888)の‘福禄寿図’を紹介したが、泉屋博古館は同じ画題で描いた‘寿老
人’を所蔵している。こちらは横描きの大作でくしゃくしゃ顔の老人が梅の
根元に腰掛けている。足の先に白鶴がおり、その向こうに蝙蝠が飛んでいる。
もう一頭、縁起のいい鹿がいるが、寿老人の後ろにいるためうっかりすると
見落とす。

北村美同様、京都の個人美術館にはいい茶道具が揃っている。2013年
根津美であった‘井戸茶碗展’でお目にかかったのが‘小井戸茶碗 銘六地蔵’。
井戸茶碗を見る楽しみは高台や胴部にみられる白釉の梅花皮。枇杷色の地
に浮かび上がるこの白い玉の景色を息を殺してみていた。

旅先のお土産店でつい手にとりたくなるのが生き物の置物。でも、隣の方
がNGを出しつづけているのでコレクションにはならない。野々村仁清の
‘色絵丹頂鶴香合’を手元においていたら心が安まるのはまちがいない。腕の
いい陶工でもここまで鶴の優雅さは生み出せない。やはり仁清は別格の
存在である。

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2020.01.16

美術館に乾杯! 泉屋博古館 その一

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       泉屋博古館

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      閻次平の国宝‘秋野牧牛図’(南宋時代 13世紀)

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       沈南蘋の‘雪中遊兎図’(1737年)

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      ‘佐竹本三十六歌仙絵 源信明’(重文 13世紀)

住友コレクションを公開している泉屋博古館を訪れたのは2009年。場所
は平安神宮から東に向かって進んだところにある。館内のレイアウトがどん
なだったかもう思い出せない。この年の1年前、名古屋の徳川美で東山御物
にスポットをあてた特別展が開かれ中国絵画の傑作がどっと集まった。
ところが、うかつなことに情報が入ってくるのが遅れ泉屋博古館から出品さ
れた国宝の‘秋野牧牛図’が展示替えでみれなかった。

国宝の追っかけにエネレルギーを注いでいるのでこれを見逃したのは痛い。
その残念な思いをひきずっていたら、運よく春季展にでてくるという。思っ
てもみなかった早いリカバリーの機会。気がはやり京都旅行をすぐ決定した。
描かれたのは中国南宋時代、休んでいる親牛と子牛の姿に心が和む。その後
ろに目をやると牧童がおり、一人が前の男の子の髪をかいている。このふた
つのペアリングが強く印象の残る。

日本に3年滞在した中国人画家、沈南蘋は写実的な画風で日本の絵師たちに
大きな影響を与えた。8代将軍徳川吉宗も愛好しており、大名家にも好まれ
た。‘雪中遊兎図’は濃密なイメージの作品で多産を象徴する縁起のいい兎が
細密に描かれている。

住友家が手に入れた‘佐竹本三十六歌仙絵’は‘源信明’。ほかの歌仙絵の多くが
流転を繰り返し所有者が変わったのに対し、これは住友がずっともちつづけ
今日に至っている。だから、住友コレクションのお宝中のお宝。昨年、京博
でお目にかかれたのは良いめぐりあわせだった。

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2020.01.15

美術館に乾杯! 北村美術館 その二

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    与謝蕪村の‘鳶鴉図’(重文 1778~83年)

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    ‘織部松皮菱形手鉢’(重文 17世紀)

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    ‘掛分釉一重口水指’(17世紀初期)

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    ‘大井戸茶碗 銘雨雲’(朝鮮時代 16世紀)

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     ‘瀬戸茶入 銘廣澤 本歌’(17世紀)

作風が年齢を重ねるにつれ心に沁みるものになっていく絵師がいる。
与謝蕪村(1716~1783)の‘鳶鴉図’をみるとつくづくそう思う。
これは最晩年の絵で右に強い風雨のなか木の枝にとまっている鳶、左に降り
注ぐ雪をみながら体を寄せ合い寒さに耐えている二羽の鴉が描かれている。
動と静の対比が見事。長いこと縁がなかったが、10年くらい前ようやくお
目にかかることができた。

斬新な意匠とおもしろい形が刺激的な織部に魅了され続けているので、名品
‘織部松皮菱形手鉢’が気になってしょうがなかった。2017年にここを訪問
したのはいいタイミングで展示されていたから。松皮菱は菱形の上下に小さ
な菱形をつける日本の伝統的な模様。この形だけでなく緑と赤土色の組み合
わせが目に心地いい。こういう前衛的なやきものを生み出す陶工たちの
アート魂にほとほと感心させられる。

朝鮮唐津の‘掛分釉一重口水指’も強い磁力を放っている。上の鉄釉とボリュ
ームを感じさせる白釉はともに深く主張している。これも織部同様、見方を
かえれば現代アーティストがてがける抽象絵画やオブジェにもイメージが膨ら
む。例えば、リーウーファンの絵画がちらっと頭をかすめた。

古美術を蒐集する人物に茶の湯のたしなみがあるといい茶道具が揃う。だから、
‘大井戸茶碗 銘雨雲’や‘瀬戸茶入 銘廣澤 本歌’はさらっとでてくる。ここの
展示室はあまり広くないのでコレクションに馴染むには何度も足を運ぶ必要が
あるが、これほどいいものをみせられるとついその気になる。

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2020.01.13

美術館に乾杯! 北村美術館 その一

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    ‘佐竹本三十六歌仙絵 藤原仲文’(重文 13世紀)

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      ‘古染付高砂花入’(重文 明時代17世紀)

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  野々村仁清の‘色絵鱗波文茶碗’(重文 17世紀)

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   千利休の‘竹茶杓 タヽイへ様参’(16世紀)

京都へ観光でいくときは東寺とか金閣寺といった人気のお寺めぐりがお楽し
みの中心となるが、展覧会をみるためだと足は京博や京近美などの美術館へ
向かう。もうひとつ美術品をもとめて足を運ぶところがある。それは個人
コレクターが蒐集した絵や古美術、茶道具を公開している小規模の美術館。
北村美術館もそのひとつ。

ここの所蔵品で最初におぼえたのが野々村仁清の‘色絵鱗波文茶碗’。華やか
な京焼や琳派の絵画に魅了され続けているので、モダンな意匠にハッとさせ
られるこの色絵茶碗には200%のめりこんだ。そして、いつか北村美へ出
向こうと思った。2017年の秋にその思いが実現した。場所は同志社大か
ら歩いて15分くらいのところ。昔、この大学の近くに住んだことがある
から、迷うこともなく入口にたどり着いた。

昨年の秋は京博の‘佐竹本三十六歌仙絵’に大変熱くなった。31点集結した
歌仙絵のなかに北村美蔵の‘藤原仲文’も入っている。これまで縁がなかった
から興味津々。美術鑑賞はこういう瞬間が一番楽しい。明時代につくられた
‘古染付高砂花入’も一緒に披露されている。情報はないのだが、こういう展示
を年に一度くらい企画展として行っているのだろうか。それとも、佐竹本の
公開は数年に一度?

利休が切腹する前につくったという茶杓‘銘泪’(徳川美)をみたことがあるが、
ここにも自ら削った‘タヽイへ様参’がある。千利休作と記されていると小刀を
動かす姿を想像してしまう。

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2020.01.12

美術館に乾杯! 四天王寺

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    大阪 四天王寺境内

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    国宝‘扇面法華経冊子 法華経巻一’(12世紀後半)

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      ‘法華経巻六’

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    国宝‘懸守 松喰鶴’(12世紀)

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    国宝‘金銅威奈大村骨蔵器’(707年)

聖徳太子によって建立された大阪の四天王寺へ行ったのがいつごろだっか
思い出せない。でも、ここでみたすばらしい装飾経‘扇面法華経冊子’のこ
とはエポック的な鑑賞体験として深く心に刻まれている。大きな日本美術
の展覧会があるとき、これは欠かせないピースのひとつ。

もっとも気持ちよくさせてくれるのが‘法華経巻一 料紙を手にする公卿
と童女’。文机の前の公卿と可愛い女の子が扇子いっぱいにどんと描かれて
いる。金や銀の箔の小片が蒔かれた華やかな装飾にも驚かされ、肝心の
法華経の経文がビジーに感じなくなる。これが装飾経のマジック。
‘巻六 屋内の女房と干し物をする女’にも目は寄っていく。平安時代の後半
における庶民の日常生活のひとこまが生き生きと表現されている。貴重な
風俗画であり書物ではイメージできないことがしっかり記録されている。

‘懸守(かけまもり)’はお守りのはじまりみたいなもの。7種類ある。大き
さは幅6~8㎝の小物アイテム。桜の花とか枕、小さな箱のような形のも
のがある。魅了されるのは松喰鶴、七宝花菱などの凝ったデザイン。女性
はこういうのをみたら全部揃えたくなるにちがいない。

8世紀のはじめにつくられた‘金銅威奈大村骨蔵器’は天明年間(1781
~89年)に大和国(奈良県)で開墾中に発見された。丸い骨蔵は心が落
ち着く。頑丈な金銅合子に遺骨がおさまれば安心する。

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2020.01.11

銀座松屋の‘利休のかたち’!

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   長次郎の‘赤楽茶碗 銘白鷺’(16世紀 裏千家今日庵)

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    ‘本手 利休斗々屋茶碗’(朝鮮時代 16世紀 藤田美)

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     ‘瀬戸雁口花入’(16世紀)

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      ‘湯の釜’(16世紀 武者小路千家官休庵)

昨年秋、三井記念美で‘高麗茶碗展’があり茶の湯の名碗が目を楽しませてくれ
たが、時をあけずまたいいやきもの展に遭遇した。今月の20日まで銀座
松屋で開かれている‘利休のかたち’。利休の好みを反映した茶道具が並んでい
る。松屋が企画するやきもの展はいつも期待を裏切らない。だから、好感度
は二重丸が続いている。

日本文化のなかで脈々とその伝統を伝えている茶道。そのど真ん中にいる
のが千利休(1522~1591)。大規模な茶の湯展が2017年に東博
であり、名品がたくさんでてきた出。今回の‘利休のかたち’はそのときのデジ
ャブがおこっている感じ。長次郎(?~1589)の初期の作品‘赤楽茶碗 
銘白鷺’とまたお目にかかった。光悦のシャキッとした赤楽とちがい素朴な
景色が心を打つ。

高麗茶碗の‘本手 利休斗々屋茶碗’は収穫の一品。これは三井記念美では展示
がなかったもの。想定外のリカバリーとなった。斗々屋茶碗のなかでは丸みの
ある形は珍しく柔らかいイメージがわくため思わず手にとってみたくなる。

究極の丸みを感じさせる‘湯の釜’もハッとさせる釉薬の流れが印象深い‘瀬戸
雁口花入’も茶の湯展にかざられていたもの。こういうのはみるたびに足がと
まる。釜はほかにも阿弥陀堂釜や尻張釜があり目を釘づけにさせる。

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2020.01.10

大賑わいの‘ゴッホ展’!

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    ‘糸杉’(1889年 メトロポリタン美)

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    ‘麦畑’(1888年 P&Nデ・ブール財団)

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  ‘サン=レミの療養院の庭’(1889年 クレラー=ミュラー美)

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 ‘サント・マリー・ド・ラ・メールの風景’(1888年 クレラー=ミュラー美)

上野の森で行われている‘ゴッホ展’が会期の終わり(13日)に近づいている
ので、遅い出動となったが出かけてきた。お目当ての絵は初見の数点だけな
ので、長居せずにでてくるつもりだったが、入館するのに想定外の時間がか
かった。案内は20分待ちだったが、実際はその倍の40分ちかく並んだ。
12・13日は終日1~1時間半待ちは覚悟した方がいいかもしれない。
ゴッホ(1853~1890)の高い人気はわかっているのにぼやっとして
いた。

チラシをみて狙いをつけていたのは‘麦畑’。ゴッホの油絵が全部載った全集を
もっているので気にはなっていたが、本物はゴッホの真骨頂である‘イエロー
パワー’が炸裂していた。ゴッホはこうでなくちゃ本気になれない。また、
2年前コペンハーゲンのニュー・カールスベア美で遭遇した‘タンギー爺さん
の肖像’とも再会した。ゴッホを励ましたこの好々爺にとても親しみを覚える。

今回のゴッホで群を抜いた完成度で魅了されるのは目玉となっている‘糸杉’。
背景のピンクがかった雲と明るい空に荒ぶる糸杉が浮き上がっている。
糸杉が出てくる絵はほかに3,4点あるが糸杉をこんなにどーんと大きき描
いているのはこの絵だけ。その強い磁力のため画面に吸い込まれそう。

オランダのクレラー=ミュラー美からやって来た7点はすべて再登場のもの。
お気に入りは木々の花ばなが黄色、緑、赤、ピンクで鮮やかに彩られている
‘サン=レミの療養院の庭’とゴッホが地中海沿いの漁村サント=マリー=ド=
ラ=メールで描いた風景画。遠近法をつかって奥行きを出して畑と町の様子
をとらえるオーソドックスな描き方が目に心地いい。この絵を日本でみるの
3度目。

今年はもう一回ゴッホを楽しめる。3月3日から開幕する‘ロンドン・ナショ
ナル・ギャラリー展’に出品される‘ひまわり’。待ち遠しい!

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2020.01.09

3回目の‘大浮世絵展’!

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  喜多川歌麿の‘婦女人相十品 日傘をさす女’(1792~93年)

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      喜多川歌麿の‘難波屋おきた’(1793年)

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    葛飾北斎の‘千絵の海 甲州火振’(1833年)

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    歌川広重の‘近江八景之内 堅田落雁’(1834年)

今年最初の展覧会でまず向かったのは両国。江戸東博で‘大浮世絵展’のチケッ
トを買うのは3回目。会期が19(日)までと残りわずかになってきたため
かシニア層を中心に大賑わい。久しぶりの浮世絵大イベントはフィナーレに
近づいている。お目当てはやはり喜多川歌麿(1753~1806)の美人
画。今回メトロポリタンからの出品作(12点)を全部見るためにはどうし
ても3度足を運ぶ必要があった。

そのこだわりの絵は‘婦女人相十品 日傘をさす女’。これまでなかなか
姿を現してくれずやっと思いの丈が叶えられた。手に日傘と扇子をもつ立ち
姿がばっちり決まっている。思わず立ち止まってみてしまう。摺りの状態も
申し分なく紫がかった着物と帯の緑の模様を上手くコーデするセンスの良さ
に感心させられる。本当にいい歌麿をみた。

‘難波屋おきた’は東博の平常展にでてくるのでお馴染みとはいえ、摺りのコン
ディションのいいものに出会うのは限られた機会だけ。METの‘おきた’に会う
のは25年振り。唐草模様をあしらった大きめの帯の黒が輝いていること。
目が吸い寄せられた。

歌麿でいい気分にさせてもらったので、ほかは展示替えで登場した葛飾北斎
(1760~1849)の‘千絵の海 甲州火振’や歌川広重(1797~18
58)の‘近江八景之内 堅田落雁’(ともに原安三郎コレクション)などを
さらっとみて引き上げた。江戸東博に拍手々!

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2020.01.08

美術館に乾杯! 高野山にある傑作仏画

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 国宝‘阿弥陀聖衆来迎図’(12世紀 有志八幡講十八箇院)

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  国宝‘金剛吼菩薩像’(10~11世紀 有志八幡十八箇院)

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   国宝‘伝船中湧現観音像’(12世紀 竜光院)

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   池大雅の国宝‘山水人物図’(18世紀 遍照光院)

高野山には金剛峯寺が所蔵する‘仏涅槃図’のほかにもう二つ巨大な仏画があ
る。‘阿弥陀聖衆来迎図’と‘五大力菩薩像 金剛吼菩薩像’。絵の存在を知った
のは2003年に行われた‘空海と高野山’(京博)。残念なことに最高傑作と
いわれる来迎図のほうは展示替えでお目にかかれなかった。そのリカバリー
が実現したのは2014年の国宝展(東博)。もう天にも昇るような気持だ
った。正面向きで大きく描かれた阿弥陀如来より視線が追っかけるのはまわ
りにいる聖衆たち。顔の白さと唇の赤がとくに印象深いが、右端には琵琶を
奏でながら微笑んでいるものがいる。このお茶目ぶりがとてもいい。

‘金剛吼菩薩像’は五大力菩薩像として描かれたものだが、明治21年
(1888)の火災で2幅が失われた。この金剛吼は一度見たら忘れられら
いほど強烈な存在感をみせる。口や目のまわりと背後で燃え盛る炎の赤が目
に焼きつく。歌舞伎役者がする隈取はこういう仏画などからの影響もあるの
かもしれない。

金剛峯寺のすぐ近くにある竜光院にはとてもいい仏画がある。国宝の‘伝船中
湧現観音像’。空海が唐に行く途中暴風雨にみまわれたとき船中に湧現してこ
れを鎮めたという観音像が描かれている。ほかと違うのは膝をくの字にまげ
る動的描写。目も鋭く緊張感があり嵐を鎮めた観音様のイメージがよく伝わ
ってくる。

時代がぐっと下って江戸時代、京都にいた池大雅が描いた‘山水人物画’にも
大変魅了される。遍照光院の襖絵でこれは3人の高士が会する山亭雅会の
場面。2年前京博であった池大雅展で再会した。こういう絵をみるとますま
す大雅にのめりこんでいく。

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2020.01.07

美術館に乾杯! 金剛峯寺

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    国宝‘仏涅槃図’(1086年)

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    空海の国宝‘聾瞽指帰’(8世紀末)

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    運慶の国宝‘恵光童子’(12世紀)

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      ‘不動明王坐像’(重文 13世紀)

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     国宝‘澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃’(12世紀)

空海(774~835)の開いた高野山へ行ったことは生涯の思い出だが、
かなり前のことなのでどういうルートを通って入ったか記憶が薄れている。
金剛峯寺をみたあと奥の院に進み、最後が弘法大師廟。今は多くの外国人
がやって来ていることをTV番組でみたことがある。奥の院の神秘的な空間
に身を置くと外国の人だって心が清められるにちがいない。

金剛峯寺にある仏画や彫刻はどれも腹にズシンとくるものばかり。その
筆頭が‘仏涅槃図’。これは極上の涅槃図。もっとも印象的なのはすばらしい
釈迦の姿。巨人のような体と顔や衣の白に強いインパクトがあるため、
その下で泣き悲しんでいる弟子たちに視線がいかなくなる。

友人知人のなかに字が上手い人が数人おり、年賀状がくるたびに感心して
いる。そういう人たちなら空海の‘青年期の自筆、’聾瞽指帰(ろうこしい
き)に熱くなるかもしれない。書体は行書であることは知っているが、勢
いのある筆使いを一字々写すのは簡単ではない。無理だとすぐわかる。

運慶がつくった‘八大童子立像’のなかで一番グッとくるのが‘恵光童子’。
眉間に皺をよせ前方をじっと見つめる面構えがなかなかいい。3回くらい
みたが、どうしてもこの恵光童子の前にいる時間が長くなる。この迫真の
顔力で負けていないのが‘不動明王座像’。目をかっと見開き上の歯で下唇
を噛むところは歌舞伎役者の派手な演技を連想させる。

‘澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃’は数多くある蒔絵作品のなかで第一列に並ぶ傑作。
驚くのは千鳥がたくさん飛んでいること。まるで花鳥画をみているよう。

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2020.01.06

美術館に乾杯! 熊野速玉大社

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Img_20200106222301     国宝‘古神宝類 衣着’(14世紀)

Img_0001_20200106222301     国宝‘橘蒔絵手箱’(1390年)

Img_0003_20200106222301    国宝‘熊野夫須美大神坐像’(9世紀)

Img_0002_20200106222301     ‘那智山宮曼荼羅’(16世紀 熊野那智大社)

名古屋で仕事をしていたことがあり、運よく熊野三山を訪問することができ
た。クルマで国道42号をどんどん走り三重県から和歌山県に入るとまも
なく新宮市に到着する。街のシンボルとなっているのが古神宝類がどさっと
ある熊野速玉大社。だが、宝物館でお宝がいつもみられるわけではない。
その全貌を大方みれたのは2013年東博で行われた‘国宝大神社展’

萌黄地小葵の模様が目を惹く衣着は女神に捧げられた装束。すばらしい絹の
織物で柔らかい質感からすると着心地がよさほう。これまでお目にかかった
神服ではここと鎌倉の鶴岡八幡宮にあるものが一番心を揺すぶる。

大きな神社には必ずある蒔絵手箱でも熊野速玉大社はいいものが揃っている。
模様のバリエーションがいろいろあるなかでお気に入りは螺鈿の輝きが印象
深い‘橘蒔絵手箱’。神様に捧げるのだから、並のものでは話にならない。
だから、とびっきり腕のいい職人たちが最高の技を駆使して仕上げる。質の
高い手箱がずらっと並ぶと圧巻である。

神様の坐像がある時期から目の中に入るようになった。それまで美術の本で
はイメージできていたが、本物をみないと大きさや彫りの深さはわからない。
‘熊野夫須美大神坐像’で不思議に思うのは長いおかっぱ髪。このボリューム感
がすごく刺激的。純粋無垢の女の子がそのまま神様になった。長い黒髪が
神秘的に映る。

熊野川に上流にある熊野本宮大社と熊野那智大社もまとめて一気にみたか
記憶があやふや。2回でかけたような気がするのだが。美しい那智の滝に心を
奪われ、那智大社はどこをみたのか印象が薄い。こういうとき役立つのが
絵画、‘那智山宮曼荼羅’をじっくりみると熊野詣をしたんだということを思い出す。

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2020.01.05

美術館に乾杯! 道成寺 根来寺 粉河寺

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道成寺 三重塔と安珍塚

Img_0001_20200105220801       国宝‘千手観音立像’(9世紀 大宝殿)

Img_0005_20200105220901     ‘道成寺縁起絵巻’(重文 室町時代)

Img_0003_20200105220901      根来寺多宝塔(1547年 国宝)

Img_0002_20200105220901     国宝‘粉河寺縁起’(12世紀)

和歌山にあるお寺や神社をめぐったのは名古屋に住んでいたときと広島から
横浜へもどってくる途中に寄り道したとき。2004年、徳島の鳴門の渦潮
を見たことにして(実際はここへ到着するのが遅れ、渦潮が消えかかってい
るのを眺めただけ)、フェリーに乗りこみ紀伊半島へ渡った。目指すは安珍
清姫物語で有名な道成寺、根来寺、そして粉河寺。

道成寺で興味深くみていたのはに三重塔の前の安珍塚。熊野詣に向かう旅の
僧、安珍は途中の宿で清姫から一方的に恋慕される。帰りに来るからと言い
つくろって難をのがれるが、その後約束を守らなかったので清姫から大変な
目にあう。当時は警察が接見禁止命令をだすようなことはなかったので、
清姫は怒り狂って安珍を追っかける。安珍は道成寺へ逃げ込み鐘のなかに隠れ
るが、大蛇に変身した清姫は鐘に巻き付き炎で焼き殺す。哀れ安珍。好きで
もない女に激しく言い寄られてあげくのはてには焼き殺されてしまう。
言い伝えによると安珍塚に埋葬された。

この安珍にとっては迷惑な恋の物語を話し上手なお坊さんが絵説き説法をし
てくれる。もともとお坊さんは話好きだから、こういう説法は名調子。とき
に笑いをとるタイミングはこなれたもの。寄席へでかけ人気の落語家の話を
無料で楽しんでいるのと変わりない。ここでのもうひとつのサプライズが
国宝に指定されている‘千手観音立像’。体からつきでた44本の腕をついつい
じっくりみてしまう。

根来寺で忘れられないのが堂々とした多宝塔。高さは40mあり円筒形の白
の塔身に四角形の屋根が架けられている。こんな形の塔は密教のチベット仏教
のドキュメントなどがTVで放映されるときでくわす。時間がなく中には入ら
なかったが、立派な外観をみただけで大満足。

根来寺から東に10キロほどのところにある粉河寺の自慢のお宝は‘粉河寺
縁起絵巻’。これは絵巻展では定番のもの。画像は河内(大阪府)に住む長者
が娘の病を治してもらった童行者の里へお礼に出かけ、山中の庵に千手観音
が立っているのをみて驚いている場面。じつは童行者が観音の化身であるこ
とに気づいたのである。

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2020.01.04

謹賀新年 2020年前半展覧会プレビュー!

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今年も拙ブログをよろしくお願いします。2020年というのは20が2度
続きなにか気分がいい。偶数は奇数にくらべると数字の形に安定感があると
いうイメージは小さいころからもっている。2回目の東京オリンピックが
ある特別な年の前半に開催される展覧会で関心を寄せているものをまとめて
みた。

出雲と大和      1/15~3/8    東博
開館記念展      1/18~3/31   ア―ティゾン美
関根正二展      2/1~3/22    神奈川県近美
ロンドンナショナルギャラリー展  3/3~6/14    西洋美
若冲展        3/8~4/6     日本橋高島屋

法隆寺金堂壁画    3/13~5/10   東博
超写実絵画の襲来   3/18~5/11   Bunkamura
きもの        4/14~6/7    東博
芸術×力        4/16~7/5    東京都美
おいしい浮世絵展   4/17~6/7    森アーツセンター

(注目の展覧会)
前半でもっとも期待しているのは西洋美で3/3から開催される‘ロンドンナ
ショナルギャラリー展’。これまで所蔵品を海外に貸し出さなかったナショ
ナルギャラリーが方針転換し、ルーヴルやプラド同様に古典絵画の傑作や
ゴッホの‘ひまわり’を披露してくれる。これほど嬉しいことはない。昨年
から西洋絵画好きの知人友人に最大限PRしてきた。とても楽しみ!

西洋画関連で足を運ぼうと思っているのはこの展覧会と1/18に名前を
ア―ティゾン美に変えてオープンする旧ブリジストン美。どんな展示空間
に変貌したのだろうか。お馴染みの印象派の名画や青木繁の絵との再会が
待ち遠しい。

日本美術で大きな話題になりそうなのが東博の‘法隆寺金堂壁画と百済観音’。
百済観音はそうたびたびみれるものでもないので目に気合を入れて彫像の
前に立つつもり。

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