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2019.12.05

美術館に乾杯! 奈良国立博物館 その三

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        国宝‘牛皮華鬘’(平安時代 11世紀)

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         ‘一字金輪曼荼羅’(重文 平安時代 12世紀)

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         ‘千手観音像’(重文 平安時代 12世紀)

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         ‘親鸞聖人像’(重文 鎌倉時代 13~14世紀)

京博に対する好感度が大変高いのは期待する絵師の回顧展にチャレンジして
くれるから。雪舟、伊藤若冲、曾我蕭白、狩野山楽・山雪、海北友松、
そして、昨年は待望の池大雅。一方、奈良博で楽しませてもらってるのは
仏教美術、過去2度大きな特別展に遭遇した。1995年の‘日本仏教美術
名宝展’と2007年の‘美麗 院政期の絵画’。このとき購入した図録は最高
のテキストで絶対手放せないお宝になっている。

国宝に指定されている‘牛皮華鬘’をはじめてみたときは仏堂の荘厳具の華麗
さにとても魅了された。これは牛の皮に漆を塗り固めたものに彩色を施した
もの。透かし彫りになっていて極楽浄土に棲むとされる想像上の鳥、迦陵
頻伽(かりょうびんが)が文様として描かれている。この鳥は上半身は人、
下半身は鳥の形をとる。ギリシャ神話ではケンタウロスのように勇ましい姿
で登場するが、東洋では美しさが気を引くハイブリッドなボデーで現れる。

この博物館へ足を運んだお陰で曼荼羅図にも目が慣れてきた。‘両界曼荼羅’、
‘星曼荼羅’、‘法華曼荼羅’、ここにあるのは‘一字金輪曼荼羅’、‘大仏頂曼荼羅’、
‘阿弥陀浄土曼荼羅’の3つ。見ごたえのあるのは赤い円相内に大日金輪が大
きく描かれている‘一字金輪曼荼羅。とくに目が寄っていくのが下の7頭の
獅子。ぐるっと回って座っているので立体感がある。

‘千手観音像’は仏像にくらべると千手のイメージが弱いが、観音様の体を囲
むようにでている多くの手はかなりシュール感覚に映るのでじっくりなが
めていると刺激が増してくる。頭は十一面で、手は千の数もある。やはり
仏のパワーは数の多さに比例するので千の手は大きな威力を発揮する。

‘親鸞聖人像’は意外に見る機会がなく、まだ1回しかお目にかかってない。
人物を表す絵画と彫刻のなかで僧を描いたものはリアル感があるので親鸞
聖人もこんな顔をしていたのかなと、しげしげとみてしまう。

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