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2019.12.19

美術館に乾杯! 東大寺 その二

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        国宝‘不空羂索観音立像’(8世紀)

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    国宝‘日光仏立像(右)・月光仏立像(左)’(8世紀)

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       国宝‘執心金剛神立像’(8世紀)

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       国宝‘金剛力士立像 阿形’(8世紀)

大仏殿の右手にある法華堂(国宝)は天平彫刻の宝庫で美術本に載っている
仏像がずらっと並んでいる。目を惹くのが真ん中の‘不空羂索観音立像’。3つ
の目があることはにわかには気づかないが、手が多いことはわかる。全部で
8つ。千手観音やこの不空羂索観音をみるたびに手をいっぱい持つという
発想はかなりのシュール的だと思う。多くの手を使って同時に色々なことを
やってのけるというのはすごく快感にちがいない。

塑造の‘日光仏・月光仏’は後ろの大きな不空羂索観音の対比でみると子どもの
ような感じ。でも、じっとみていると静かな雰囲気をたたえた姿にだんだ
ん嵌ってくる。目が細いため優しさと厳しさないまでになったイメージがあ
り手を合わせられるともう安易に近づけない。まさに仏像そのもの。

‘執金剛神立像’はまだ本物にお目にかかってない。これは12月16日のみ扉
が開けられる秘仏のため、ずっと縁がないままできた。国宝の追っかけを何年
も続けているが、こういう対面の日時が限られているものはなかなか実現し
ない。口を大きくあけ忿怒の形相で威嚇する顔はもちろんのこと赤と緑で彩色
された文様にも興味を掻き立てられる。もっとも鑑賞欲を刺激するこの神将像
をみないと国宝彫刻に済みマークがつかない。だから、なんとかしたい思いを
持ち続けている。

法華堂でもう一体視線が向かうのがある。右手をあげ頭の髪の毛をびっと立て
ている‘金剛力士立像 阿形’。‘怒髪天をつく’というフレーズがインプットされ
ているとこの彫刻の造形からその意味が腹にストンと落ちる。怒りがマックス
に達するとこのように髪が立ってくる。美術品に接するといろいろなことがわ
かってくる。これも美術の力。

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