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2019.12.20

美術館に乾杯! 東大寺 その三

Img_20191220221601      国宝‘誕生釈迦仏立像’(8世紀)

 

Img_0001_20191220221601     国宝‘四天王立像 増長天’(8世紀 戒壇堂)

 

Img_0002_20191220221701     国宝‘四天王立像 広目天’(8世紀 戒壇堂)

 

Img_0004_20191220221701     国宝‘重源上人坐像’(13世紀)

 

Img_0003_20191220221701         快慶の‘地蔵菩薩立像’(重文 13世紀)

 

美術に興味をもつと作品の美しさや力強さに心を打たれ大きな感動を覚えるが、宗教関連のものだとキリストの物語や釈迦の生涯についての知識が積み重なっていく。例えば、東大寺にある‘釈迦誕生仏立像’にお目にかかると釈迦の最初のお話にふれることができる。釈迦は母摩耶夫人の右腋から生まれるとすぐに7歩あるいて、天と地を指し‘天上天下唯我独尊’と唱えた。笑っているような子どもの顔をみるたびにこの言葉が頭のなかで響く。

大仏殿から左のほうに歩いてすぐのところにある戒壇堂でみた四天王の塑像は最高の瞬間だったかもしれない。目をかっと開いて威嚇するのが増長天と持国天、そして鋭い目でじっと遠くをみているのが広目天と多聞天。4人はみな足で邪鬼を踏みつけている。強く印象に残っているのが右手をあげ大声をだしてパワー全開をアピールしている増長天。こんな迫力のある写実表現が天平時代に生まれたのだから日本の彫刻はまったくスゴイ!

木造の肖像彫刻では鎌倉時代の初期につくられた‘重源上人坐像’は突出した写実性をみせている。86歳でその生涯を閉じた重源は25年にわたって東大寺再興に尽した。その不屈の精神が顔に出ている感じ。あまりにリアルな姿なのでタイムスリップして今重源と会ってるような気分。この偉いお坊さんはこんな顔をしていたのだろう。

3点ある快慶の彫刻のなかでとくに魅せられているのが‘地蔵菩薩立像’。注目は彩色された衣に施された切金模様。緻密な描写はまるで仏画に描かれた文様をみるよう。2年前奈良博で快慶展に運よくめぐりあい、ますます類まれな才能を発揮する快慶の彫刻に惹きこまれていく。この地蔵菩薩も傑作のひとつ。

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