2019年 感動の展覧会 ベスト10!
今年出かけた展覧会は44回。この中からベスト10を選ぶのはあまり悩
まない。母数が少ないから感動する展覧会に対する印象が強くなるという
ものでもなく、多くの美術ファンの関心を集めたものは深く心に刻まれ
一生の思い出となりそう。
★クリムト展 4/23~7/10 東京都美
★奈良四寺のみほとけ 6/18~9/23 東博
★ジュリアン・オピー展 7/10~9/23 東京オペラシテイ
★コートールド美展 9/10~12/15 東京都美
★バスキア展 9/21~11/17 森アーツセンター
★佐竹本歌仙絵展 10/12~11/24 京博
★やまとうた 10/12~12/15 サンリツ服部美
★正倉院の世界 10/14~11/24 東博
★幻の築地明石町 11/1~12/15 東近美
★大浮世絵展 11/19~1/19 江戸東博
西洋絵画では春はクリムト展、秋はコートールドの印象派コレクションが
最高に楽しかった。そして、現代アートに刺激的な作家とのめぐり会いが
あった。久しぶりにでかけた東京オペラシティアートミュージアムの広い
展示室にどーんと飾ってあったジュリアン・オピーの‘歩く人たち’の絵画
と動画(アニメ)。都市がもつ快適で明るいイメージが表現されており、
強く共鳴した。また、猿の顔を連想させるバスキアの作品も目に焼きつく。
今年は日本美術が大豊作だった。京博が佐竹本歌仙絵をなんと31点も集
めてきてくれた。拍手々!本当に夢のようだった。そして、サンリツ服部
美で女流歌人の‘中務’が初公開されたのも嬉しいオマケ。その可愛い表情
に200%KOされた。夢中にさせる女性画はまだ続く。東近美が手に入れ
た鏑木清方の幻の‘築地明石町’。この清方の代表作と遭遇できるとは思っ
てもいなかった。一体どこにあったのか?
来年の1/19まで開催される‘大浮世絵展’で摺りのいい歌麿がここにもあ
そこにも展示されている。これは大歌麿展と呼んでも言い過ぎでない。
都合3回出かけることになりそう。また、写楽もすごいのがあるからまわ
りの美術好きにPRしまくっている。
秋の展覧会シーンで西の話題沸騰が佐竹本歌仙絵なら東は正倉院のお宝。
特別目に気合がはいったのは‘螺鈿紫檀五絃琵琶’。これをみるのに25年
かかった。いいめぐりあわせだった。ミューズに感謝!
また、東博であった‘奈良大和四寺のみほとけ’にも癒された。こういう
仏像の企画が毎年あることを願いたい。
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