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2019.11.26

美術館に乾杯! 藤田美術館 その二

Img_0001_20191126224701      国宝‘紫式部日記絵巻’(13世紀前半)

 

Img_0003_20191126224701         国宝‘柴門新月図’(1405年)

 

Img_0002_20191126224701      国宝‘玄奘三蔵絵’(14世紀)

 

Img_20191126224701        国宝‘両部大経感得図’(1136年)

 

藤田美にある‘紫式部日記絵巻’に登場する藤原道長の顔の描き方をみると2日
前に終了した‘佐竹本三十六歌仙絵展’(京都博)に出品された歌仙絵がオーバ
ーラップする。ともに鎌倉時代の初めごろに描かれているので平安時代の
‘源氏物語絵巻’とくらべると現実感覚をだす人物表現が生まれている。この絵
で視線が真っ先に向かうのが左の舟の舳先が竜の頭になっている楽舟。雅楽
を演出する舟にワクワクする。

縦長の掛け軸に描かれた水墨画には数多くの賛が書かれ、絵の部分が全体の
半分以下のものに出くわすことがある。‘柴門新月図’もそのひとつ。ここに
書かれている詩は皆愛する友人のためのもの。絵の題材となったのは杜甫の詩
の一場面で門前に親しい友人を送る杜甫が描かれている。そして詩を寄せた
禅僧たちはこの人物を友人に見立てている。

‘西遊記’の三蔵法師でお馴染みの玄奘三蔵の生涯を描いた‘玄奘三蔵絵’(12巻)
は絵巻展などでこれまで2回みる機会があった。画像は巻三の玄奘がパミール
高原の雪道を進んでいるところ。濃密な色彩表現が印象深く、動きのある人物
描写も見事。

‘両部大経感得図’とはじめてお目にかかったのは1995年奈良博であった
‘日本仏教美術名品展’。このエポック的な特別展が仏教美術へのめりこむきっか
けとなった。描かれているのはインドの僧善無畏が密教の経典を獲得した場面。
五重塔の下で童子を従えた善無畏が瑞雲を見上げている。この瑞雲の上に出現
した金色の文字を横にいる書家が書き写している。

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