« 美術館に乾杯! 神戸市立博物館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 神戸市立博物館 その三 »

2019.11.12

美術館に乾杯! 神戸市立博物館 その二

Img_0001_20191112221801
   ‘聖フランシスコ・ザヴィエル像’(重文 17世紀初期)

Img_20191112221801
    平賀源内の‘西洋婦人図’(18世紀後半)

Img_0003_20191112221901
    司馬江漢の‘三囲景’(1783年)

Img_0002_20191112221901
    司馬江漢の‘異国風景人物図’(1789~1801年)

日本史を扱った書物では節目々に登場する人物が肖像画を使って記述される
ことが多い。例えば聖徳太子、源頼朝、足利尊氏、豊臣秀吉。神戸市博は
1549年鹿児島に上陸し日本に初めてキリスト教を伝えたザヴィエルを
描いた聖画を所蔵している。これは大阪の茨木市の千提寺で1920年に
発見された。

絵が上手な人間はどこにでもおり、このザヴィエル像はイエズス会で西洋画
を学んだ絵師が参考となるザヴィエルの肖像画を下敷きにして制作したもの
とみられる。一見すると西洋人の手になる宗教画となんら変わらない。歴史
の教科書でこれをみたときはてっきりヨーロッパで描かれたものを日本に
もって来たのだと思った。

平賀源内(1728~1779)の油絵‘西洋婦人図’も印象に残る一枚。
ザヴィエル像は宗教画だが、これはフランスのロココ絵画とかイギリスのゲ
インズボロの肖像画などを連想させるので本格的な西洋絵画。長崎にはヨー
ロッパの絵画が入って来ただろうから、源内のような絵心があり技術を持っ
ている者が西洋画に挑むのは自然の流れといえる。

同じ思いは司馬江漢(1747~1818)にもあり、遠近法を使って描か
れた風景画‘三囲景(みめぐりのけい)’は日本で最初の腐食銅版画(エッチ
ング)。川に小舟がいきかうのどかな光景は江戸の名所風景のひとつだが、
描かれたものは写真の裏焼きのように反転している。

‘異国風景人物図’はとてもインパクトのある油彩。江漢はオランダの銅版画
集をみて制作した。こうした洋風画は濃厚なイメージが強く一度見たら忘れ
られない。ここには江漢の絵がほかにも‘両国橋図’や‘相州鎌倉七里浜図’など
がある。

|

« 美術館に乾杯! 神戸市立博物館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 神戸市立博物館 その三 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 美術館に乾杯! 神戸市立博物館 その一 | トップページ | 美術館に乾杯! 神戸市立博物館 その三 »