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2019.11.14

鏑木清方 幻の‘築地明石町’特別公開!

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            ‘築地明石町’(1927年)

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            ‘新富町’(1930年)

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            ‘浜町河岸’(1930年)

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            ‘初冬の花’(1935年)

今年の秋は日本画関連の展覧会シーンに二つのビッグイベントがある。
ひとつは1ヶ月前みた‘佐竹本三十六歌仙絵’(京博 10/12~11/24)。
そして二つ目のお楽しみは‘鏑木清方 幻の<築地明石町>特別公開’(東近美
 11/2~12/15)。どちらもみられるとは思ってなかった絵なの
で、いつも以上に気分が高揚する。

鏑木清方(1878~1970)の代表作である‘築地明石町’との対面を
もう何年も待ちわびていたがようやく実現した。これはおおげさにいうと
奇跡の出会い。しかも‘新富町’と‘浜町河岸’を含む三部作揃い踏みだから感動
袋は大きく膨らみパンと割れてしまいそう。

3点とも予想以上に絵のコンディションがいい。一体どこにあったのだろう。
これまで絵の大きさの点で最も見ごたえがあったのは大谷コレクションの
‘道成寺・鷺娘’(双幅)で縦183㎝、横75㎝の大作。鎌倉大谷美(現在
は無し)でみたときは体が震えるほど魅了された。その感動と似たものが
今回出品された縦174㎝、横74㎝もある大きな絵3点でもおこった。

趣味で油絵の肖像画や裸婦を描いている友人がおもしろいことをいう。女性
でも男性でもつい描きたくなる雰囲気をもっていたり表情をする人物がいる。
その強く表現したいところがうまく描けたらあとはうまくできあがる、と。
‘築地明石町’もモデルとなった女性の写真が3,4点展示されていたが、確か
に綺麗な女性で清方の心には友人と同じようにこの女性を描きたいという
気持ちがふつふつと沸いてきたのかもしれない。松園の美人画にはない女性の
もっている生感覚。この静かでさらっとした美しさを目に焼きつけた。

これまでみた作品では3点の横に飾ってあった‘初冬の花’に思わず足がとまっ
た。‘築地明石町’効果で勝手に四部作にしたくなった。

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コメント

いづつやさん、こんばんは。
私も鏑木清方の幻の傑作「築地明石町」三部作、しっかりと見てきました。
先日、京都に行ったとき、京都国立近代美術館で上村松園の「娘深雪」(足立美術館蔵)を見て、松園の女心を描いた完璧な美人画にぐっと来るものがありました。
今回、清方の三部作を見て、松園の右に出る者はやはり清方だと実感しました。
築地明石町の、現代風の見返り美人のような女性の視線が何とも言えません。
見れば見るほど離れがたい感覚は初めてでした。これが44年ぶりに登場とは、まさに奇跡の名画ですね。
いづつやさんの言う「静かでさらっとした」感じ、清方のメリハリの利いた描き方ゆえだと思います。

話は変わりますが、京博の佐竹本、東近美の鏑木清方を見たので、会期中に行けるかわかりませんが、サンリツ服部美術館の「中務」も見たいと思っています。

投稿: 上野東京ライン | 2019.12.04 02:21

to 上野東京ラインさん
3点ともコンディションがいいので驚きました。
大きくてこれだけ色がよく出ていると感激しま
すね。

‘築地明石町’が東近美におさまってくれたので、
これからは定期的に見れるのは嬉しいかぎりです。
2022年に大規模な鏑木清方展を開催するよ
うですから楽しみです。

サンリツの‘中務’は可愛いですよ、参りました!

投稿: いづつや | 2019.12.05 16:16

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