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2019.11.19

美術館に乾杯! 香雪美術館 その一

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        香雪美術館

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    ‘病草子 小法師の幻覚に悩む男’(12世紀後半)

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          ‘二河白道図’(重文 13世紀)

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         雪舟の‘山水図’(重文 15世紀)

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         梁楷の‘布袋図’(重文 南宋時代 13世紀)

白鶴美と同じ最寄りの駅となっている阪急神戸線御影駅から歩いて5分で
到着する香雪美は朝日新聞の創立者、村山龍平(号・香雪)のコレクション
を展示している。ロマンチックな名前の美術館なので所蔵品が展覧会に出品
されるとわりと長く記憶にとどまる。

諸国の奇病や怪しい治療法の話を集めた‘病草子’はもともとは一巻の
巻物だったが、現在では一図ごとに切り離されて所蔵されている。香雪美
にあるのは‘小法師の幻覚に悩む男’。右では床に伏せている男に女房が枇杷
を食べさせようとしている。左をじっとみると小法師が大勢集まり騒いでい
る。病にかかった男がみている幻覚がシュール風に表現されているのがおも
しろい。

‘二河白道図’(にがびゃくどうず)は現世と極楽の世界を描いたもの。真ん
中の水と火の2つの河をまたぐ細い白道を渡りきると阿弥陀の浄土が待っ
ている。水の河には財宝と家族を描いて愛欲を表し、火の河の武士の戦闘
場面は憎悪の世界を示す。画面の下のほうには象や虎、犬、龍がおり、
その下には生病老死の四苦が描かれている。

水墨画のお宝は雪舟(1420~1506)の‘山水図’と中国南宋時代に
活躍した梁楷の‘布袋図’。画聖、雪舟の絵がある美術館はやはり関心がいく。
この絵は2002年に開催された雪舟展(京博)でお目にかかったので、
香雪という美術館を脳に刻みこまれるようになった。

踊る布袋さんをみたのは名古屋の徳川美でおこなわれた特別展。少ない
墨線で重量感のある布袋さん軽く躍らせるのは見事な画力。これほど生
き生きした人物表現はなかなか出会えない。    

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