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2019.11.13

美術館に乾杯! 神戸市立博物館 その三

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        宋紫石の‘夏富士図’(18世紀)

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        小田野直武の‘蓮図’(18世紀)

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    佐竹曙山の‘椿に文鳥図’(18世紀)

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    国宝‘桜ヶ丘町出土銅鐸’(弥生時代 前2~前1世紀)

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    ‘5号銅鐸に描かれた絵画’

江戸に南蘋風花鳥画を流行らせた宋紫石(1715~1786)は中国の名
前になっているがれっきとした日本人絵師。日本に3年滞在した中国人画家
沈南蘋の密度の濃い色使いと写実的な画風に影響を受け、それを消化しつつ
風景や花鳥を独自の写実表現で描く作品が人気を博した。‘夏富士図’はよけ
いなものは省き壮大な富士山の姿を浮き彫りにするスッキリ構図がなかなか
いい。

秋田蘭画でおおいに注目を集めた小田野直武(1749~1780)の回顧
展が3年前サントリー美で開催された。ずっと関心を寄せていたのに鑑賞の
機会がなかったが、お蔭で秋田蘭画の真髄に迫れることができた。司馬江漢
も小田野直武も宋紫石の絵や西洋画の遠近法の構図や明暗法を学んでいるた
め、二人の風景画は似たところがある。その一方で小田野直武は背景の風景
を極端に小さくしモチーフの花を手前にどーんと描き見る者をどきっとさせ
る。こんなインパクトのある‘蓮図’はほかにみたことがない。

佐竹藩のお殿様の佐竹曙山(1748~1785)は意表を突く構図がとて
も斬新。‘椿に文鳥図’は北斎の花鳥画をシュールな味付けをしたような感じで
右上の穴の開いた造形が不気味。

神戸市の灘区で出土した銅鐸14口はすべて国宝。4号と5号の銅鐸は袈裟
襷文で囲まれた4つの区画に簡略な線でモチーフを描いた絵画が鋳出されて
いる。弥生時代の人々はこんなふうに人物や動物を描いたのか、といろいろ
なことを想像してしまう。5号の片面のひとつには3人が争っている場面が
描かれている。真ん中の丸い頭が男性を表し、両サイドの三角の頭をしてい
るのが女性。

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